LINE検索で無数に出てくる…母への「野球やめたい」 川口冬弥を変えた“1本の電話″

  • 記者:竹村岳
    2025.06.20
  • 1軍
川口冬弥【写真:竹村岳】
川口冬弥【写真:竹村岳】

挫折だらけの経歴…同僚からも「大学行って野球やるん?」

 数えきれないほどの挫折を味わった。「バカにされた夢」を、自分だけは信じ続けた。ソフトバンクは20日、川口冬弥投手の支配下選手登録を発表した。ウエスタン・リーグでは16試合に登板して3セーブ、防御率0.98。18回1/3を投げて19奪三振と、文句のつけようがない結果を残して待望の2桁背番号を手に入れた。不安が自信へと変わった出会い、そして母の言葉――。右腕が歩んできた異色の経歴を追った。

 野球に初めて触れたのは小学校1年生の時だった。「お父さんの“草ソフトボール”が最初です。それで近くのチームに体験に行ったんだと思います」。中学時代に所属していたのは奈良・香芝ボーイズ。当時の監督の母校が、後に門をたたく東海大菅生高だった。親元を離れて上京を決意。「“ザ東京”って感じかなと思っていたんですけど、高校がある場所は田舎でしたね。山も見えたし」。そう苦笑いするが、これが苦しいキャリアの始まりだった。「僕、指を折って数えたことあるんですよ。ピッチャーの中で、自分は“18番手”でした」――。

高校も大学も寮生活…お金はかかるのに「野球は楽しくない」

甲子園で観戦した川口冬弥【写真:本人提供】
甲子園で観戦した川口冬弥【写真:本人提供】

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川口冬弥【写真:竹村岳】
川口冬弥【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)