「筑後か、行きたくないな」 渡邉陸の本音…投手陣から聞こえる「捕手らしくなってきた」

  • 記者:竹村岳
    2025.05.14
  • 1軍
渡邉陸【写真:古川剛伊】
渡邉陸【写真:古川剛伊】

1軍にしかない充実感…具体的に挙げた“違い”とは

 5月のある日、午前中にファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」に行き、取材を済ませて本拠地に向かった。みずほPayPayドームに到着したのは午後2時ごろ。ファインダーを覗き、一塁側カメラ席から写真を撮っていると「おはようございます」と声をかけられた。目線を上げると、渡邉陸捕手がいた。ファームの様子を見てきたことを伝えると、小さい声で漏らした。「筑後か、行きたくないな……」。

 緊張感のある日々を過ごすからこそ、心からの本音に聞こえた。プロ7年目の今シーズン、初めて開幕1軍入りを果たした。2022年に3本塁打を記録したものの、その後の2年間は1軍出場なし。「『なんか違うな』っていうのが2年続いていました」と苦悩を漏らした。「筑後にいきたくない」という言葉も、1軍に身を置き芽生えた新しい感情。どんな真意が、隠されていたのか。本人にもう少し具体的に聞いてみた。

「捕手らしさ」が表れたのが4月17日の楽天戦

4月17日の楽天戦、松本裕樹と渡邉陸【写真:古川剛伊】
4月17日の楽天戦、松本裕樹と渡邉陸【写真:古川剛伊】

「大切なのはマスクを被っている時の意思表示」

(竹村岳 / Gaku Takemura)