城島健司が実は提案した“現役延長” 引退の裏側…和田毅が自分に許さなかった「わがまま」

  • 記者:竹村岳
    2025.03.15
  • 1軍

現役引退より少し前…伝えたのは「やめるのはいつでもやめられるんだからな」

 ソフトバンクの城島健司CBOが、鷹フルの単独インタビューに応じた。22年間の現役生活に幕を閉じた和田毅氏(球団統括本部付アドバイザー)とは、たびたびバッテリーを組んできた。ただの後輩ではない。「思い入れがある」。明かしたのは「許されるわがままを言わない」という左腕の流儀だった。先発4本柱のバチバチした雰囲気、マウンドで叱った記憶、決断の裏側……。先輩目線から、過去から現在までを追ってきた。

鷹フル「和田毅引退試合特設ページ」

和田毅投手の引退を記念し、鷹フルは3月14日~16日の3日間「WaDa-Full」に。王貞治氏や松坂大輔氏らが語る特別企画「和田毅の記憶」、ホークス現役選手74人のメッセージを公開。「和田毅引退試合特設ページ」はこちらから。続きを読む

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 和田氏は2002年ドラフトの自由獲得枠で早大からプロ入りし、1年目から14勝を挙げ、新人王を獲得した。チームは日本一に輝く。当時の先発ローテーションといえば、斉藤和巳(現3軍監督)、杉内俊哉(現巨人投手チーフコーチ)、新垣渚、そして和田毅の“4本柱”。城島氏はミットを通して、4人のギラギラした競争心を受け取っていた。

「火曜日に和巳が投げるでしょ。そしたら和巳が次のピッチャーに『俺は勝ったぞ』ってバトンを渡すわけですよ。だいたい金曜日は、杉内か和田。杉内が先に勝ったら……っていうふうに。ライバルだからしゃべらないとかじゃなくて、いい意味でプレッシャーをかけ続けていました。歳も近かったし、まだ自分も確立できていないような若手だったから。その4人が一本立ちしてくれると、僕の仕事がなくなるわけなので、すごく楽でしたよ」

 野手では小久保裕紀(現監督)、井口資仁、松中信彦(現中日打撃統括コーチ)らが中心。城島氏も主力のひとりだった。「秋山(幸二)さんはチームを初優勝に引っ張ってくれた先輩。その次の代、誰がチームの顔になるんだって、俺らも競っていたよ。成績も年俸も負けられねえぞって思っていた」と懐かしそうに語る。似たようなピリピリした雰囲気を、投手陣からもしっかりと感じていた。「ピッチャーたちは、その4人が意識し合っているなっていうのが、ミットを通してすごく伝わってくるような時期でした」。

 日米通算165勝を挙げた和田氏とチームメートとして過ごしたのは3年間だったが、城島氏が「勉強になった」と感謝するのが、右打者の外角に対するコントロールの良さだ。「左ピッチャーはよくクロスファイアーだって、右のインコースにバシってくる球がいいと昔から言いますけど、やっぱりアウトコースは原点なんですよね。和田を語る上ではそこは外せません」。メジャー時代も含め、数多の投手の球を受けてきたが、それほど和田氏は突出していた。

和田毅が生き様とした言葉…伝えた城島健司は「俺は覚えていないんだよね」

城島健司の提案「オープン戦が無理だったらやめてもいいんじゃない?」

引退試合に向け調整を行う和田毅氏【写真:竹村岳】
引退試合に向け調整を行う和田毅氏【写真:竹村岳】

(竹村岳 / Gaku Takemura)