松本裕樹が主催…豪華すぎる“オスナ誕生祭” 出てきた驚きの料理「あれエグいっす」

オスナ選手の誕生日会の様子【写真提供:尾形崇斗選手】
オスナ選手の誕生日会の様子【写真提供:尾形崇斗選手】

発起人は松本裕樹、去年に続きキャンプ中にお祝い

 約3か月ぶりに再会した喜びを分かち合いたい一心だった。S組の選手たちが15日から本隊に合流し、さらに活気づいた春季キャンプ。調整を任されていたロベルト・オスナ投手とダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は12日から宮崎に入り、ひと足先にグラウンド外でチームメートとの時間を過ごした。

 今季も絶対的なクローザーとしての期待がかかるオスナは、7日に誕生日を迎えた。30歳となった右腕を祝うため、14日夜に松本裕樹投手が企画した誕生日会が開かれた。その場にはヘルナンデス、尾形崇斗投手、松本晴投手、前田純投手らも参加。若手投手と通訳を含めた8人で、豪華な焼き肉を囲んだ。

 発起人の松本裕は「去年もやったので、引き続きです」とサラリ。「会の前日に食堂で近くにいた人たちを誘いました。特に意味はないです」と語ったが、誘われた後輩たちが受けた影響は大きかった。「ずっと会いたかったよ」。再会を待ち望んでいたオスナがメンバーにかけた言葉。そして松本裕の粋な計らいによって築いたものがあった――。

「去年からあるんですけど、松さんが『行こうよ』っておっしゃられて。いろいろ準備してくれていました」

 こう明かしたのは、オスナを師と仰ぐ尾形だ。「あれ、えぐいです。去年も凄かったんですけど、今年は3段ぐらいの肉の塊みたいなものと、チョコレートにオスナの投球フォームが描かれていて、守護神って書いてありました。あとオスナの似顔絵もあって、マジで凄かったです」。これまでに見たことがないほどの豪勢な焼き肉。その驚きを自身が祝われたかのように興奮気味に振り返る。

 誕生日会は、尾形にとっても大きなモチベーションになった。「オスナが、マツ(松本裕)さんと晴と僕に『ずっと会いたかったよ』って言ってくれたことがすごく嬉しかったです。『今年は良い1年にしたいね』って言ってくれたので、いい1年にできるようにみんなでまた高め合っていきたいなと思います」。さらなる飛躍を誓うきっかけにもなった。

 2024年のキャンプでは“飛ばし過ぎ”により、オスナから注意を受けた尾形。「去年言われた通り、そんなに(強度を)上げすぎないことをテーマにしています。ここまでうまくこられているので、いい姿を見せられていると思います」。師匠からの教えを守り、順調なペース配分で2月を過ごせていることに胸を張る。

 松本晴も「めっちゃ食べました。めっちゃいい肉がいっぱいあって、おいしかったです。次の日の朝ごはんを食べられなかったです」と満喫した様子。「投げているボールが凄いので、あのレベルにいかないといけないです。オフシーズンにやってきたことをまずこのキャンプで出して、ナンバーワンになりたい」。オスナや松本裕ら、実績ある先輩たちと会食をともにすることで、同じレベルに少しでも近づきたいと思うことができた。

「やる予定ではいたけど、メンバーとかは特に決めていなかったです。頻繁にご飯に行くわけではないですけど、キャンプだからやりやすいのはあります」とクールに語った松本裕だったが、表情からはチームメートへの思いが伝わってきた。自身も含めて、S組が合流する前日に行われた誕生日会はチームの結束力とモチベーションを高めた。12球団トップクラスのリリーフ陣と過ごしたかけがえのない時間。若手選手にも意味のある会になったことは間違いない。

(飯田航平 / Kohei Iida)