2019年10月から放送された「グランメゾン東京」…昨年12月30日から映画も公開
中村晃外野手が、大のドラマ好きであることをファンの方々はご存じだろうか。半沢直樹、梨泰院クラス、地面師たち……。名作品はしっかりとおさえて、グラウンド外の時間も楽しんできた。「最近はあんまりですけど、見る時は結構見ますね。共感できるものの方が、見ていて面白いです」と笑顔で話す。
昨年「上回るものがない」というほどハマっていたのが「VIVANT」。今宮健太内野手にもオススメしたドラマで「男の人が好きそうな内容ですよね。ハラハラドキドキするような」とうなずく。1人の時間も生まれる春季キャンプ中が、一気に鑑賞するチャンスだそうで「大体(午後)10時くらいには寝るので。睡眠時間を逆算して、それまでのリラックスタイムで見る感じです」と明かした。
そんな中村晃からオススメされたのが「グランメゾン東京」。木村拓哉が主演で、TBSで2019年10月から12月にかけて放送された。木村が演じる料理人の主人公・尾花夏樹が、ミシュランの3つ星を目指すストーリーだ。
「たまたまですよ。Netflixを見ていて『あ、こんなドラマあるんや』って。ちょっと見てみようかなって思ったんです」。地上波で放送された2019年ではなく、昨年中に全話を一気に鑑賞。35歳の中村晃にとって、木村拓哉は“世代”でもあり「ずっと変わらないしね、あの人。めちゃくちゃすごいし、やっぱりカッコいい」と、圧倒的な存在感も目が止まってしまう理由の1つだ。
中村晃を唸らせた「グランメゾン東京」。何に魅力を感じたのか。「好きなシーンも多いですし、難しいな……」。一言では表せない様子だったが、多くの学びを得たと語った。
「いろんなものが詰まっていると思うんですよね。絆とか、挫折とか、努力とか。生きる上で大事なことが詰まっていて、教えてもらえるような気がします。面白いです」
主人公の尾花が、あるミスから自身の責任を問われたことで、料理人としての名声と信頼を失う、というところからストーリーは始まる。フランス・パリから東京に出戻り、挫折を乗り越えて、3つ星シェフを目指していく。数字に対してシビアな世界で、徹底的な努力と準備で道を切り開くストーリ。だからこそ、プロ野球選手である中村晃も「共感」ができた。
昨年末からは、パリを舞台とした映画「グランメゾンパリ」が公開されている。中村晃は1月2日に鑑賞したといい「もう1つ、でしたね。最後が、もうちょっと(展開が)見たかったですね……」とちょっぴり悔しそう。若手時代に比べると「ガッツリ系よりも和食とか、そっち(あっさり)系の方が好きになりました」と食の好みを語る。尾花夏樹を見て「(自分が料理を)したいとはならないですけど、頑張ろうとは思いますね。本当に面白いです」と、また優しく笑っていた。
(竹村岳 / Gaku Takemura)