現役引退を「書かないで」 和田毅がひた隠しにした理由…守りたかった“仁義”

ソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・和田毅【写真:荒川祐史】

和田毅の矜持「日本一を目指す中で“和田さんのために”となるのも違う」

「書かないでもらえますか?」。迷いのない表情を浮かべた和田毅はキッパリと言った。そこには、43歳のベテランが貫きたい“仁義”があった。

 ソフトバンクは5日、和田毅投手が今季限りで現役引退することを発表した。2002年ドラフトの自由獲得枠でダイエー(当時)に入団。1年目から14勝を挙げて新人王に輝くと、2010年にはキャリアハイの17勝をマークし、最多勝とパ・リーグMVPを獲得した。翌2011年オフには海外FA権を行使して、メジャーリーグに挑戦。2016年から再びホークスに復帰し、日米通算165勝を記録した。今年2月に43歳になった大ベテランが、ついにユニホームを脱ぐ決意をした。

 DeNAとの日本シリーズは2勝4敗で終わった。激闘から一夜明けた4日の午前中、選手たちは空路で福岡に帰ってきた。その裏でにわかに信じがたい噂が聞こえてきた。チームから離れて激闘を見ていた大ベテランが、密かに野球人生にピリオドを打つ決断を下していた。