柳田悠岐に「気軽には連絡できない」 プロ初本塁打も…笹川吉康が見せた“師匠”への気遣い

ソフトバンク・笹川吉康【写真:竹村岳】
ソフトバンク・笹川吉康【写真:竹村岳】

柳田の離脱で巡ってきた1軍の舞台…「チャンスを生かすしかない」

 嬉しさの中にも、尊敬する先輩に対する心遣いが滲んだ。15日に行われた阪神戦(みずほPayPayドーム)で、プロ4年目の笹川吉康外野手が待望のプロ初本塁打を放った。“ギータ2世”とも呼ばれる22歳は「今までにない気持ち良さがありました」と初々しく振り返った。

 先頭打者として迎えた5回の第2打席だった。2ボール1ストライクから、高めに投じられたビーズリーの真っすぐを振り抜くと、打球はライトスタンドに一直線。中段まで達する特大の初アーチになった。一塁ベースを回ると、力強く右拳を握り締め、ダイヤモンドを一周した。

 11日のヤクルト戦で初の1軍昇格を果たした。待望の知らせを聞き、自主トレでお世話になっている師匠の柳田悠岐外野手に「(1軍に)上がりました」と連絡すると「ケガなく頑張れ」と返ってきた。ただ、初本塁打の報告は「怪我をして離脱しているので、そっとしておきます」。この回答を笑う報道陣もいたが、本人は真顔。22歳とは思えないほどに、今の柳田の気持ちを察していたからだった。

(飯田航平 / Kohei Iida)