失った打撃の感覚、万全でない身体 野村勇の1軍昇格は「中途半端」だった…激白したジレンマ

  • 記者:竹村岳
    2023.11.30
  • 1軍
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・野村勇【写真:藤浦一都】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・野村勇【写真:藤浦一都】

3月末に手術を受けてリハビリ組へ 50試合出場にとどまりダウン提示も「妥当」

 自分にしか分からない、苦しい胸中だった。ソフトバンクの野村勇内野手が29日、PayPayドームで契約更改交渉に臨み、200万円ダウンの2300万円(金額は推定)でサインした。今だからこそ明かせる真実。6月6日、今季初の1軍昇格は「何も万全じゃなかった」と言う。当時に抱えていた強いジレンマを激白した。

 2022年に10本塁打、10盗塁と確かな爪痕を残し、今季は競争の中心になるはずだった。しかし、春季キャンプ中に腰痛を発症。3月末に内視鏡下椎弓形成術を受けてリハビリ組となった。「前半戦ほとんどいなかったのと、そこからなかなか自分が思うような状態に持っていくことができなかったので(ダウン提示は)妥当かなと思います」と球団の評価を受け止める。50試合に出場して打率.160、3本塁打、7打点で2年目を終えた。

 6月4日の広島戦(マツダ)では、川瀬晃内野手が一塁手と交錯したことで、5日に登録抹消。野村勇は今宮健太内野手とともに、6日に1軍に昇格した。当時も藤本博史前監督は「2人とも万全ではない。でも、もうショートがいないので」と明かしていたが、野村勇はチーム事情を理解しつつ「何もできあがっていない状態でした」と言う。シーズンが終わった今、その時の状態を語った。

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・野村勇【写真:藤浦一都】
契約更改交渉に臨んだソフトバンク・野村勇【写真:藤浦一都】

(竹村岳 / Gaku Takemura)