“復活”の直後に大怪我「なんで…」 前を向かせたファンの存在…上林誠知が伝えたい感謝

  • 記者:竹村岳
    2023.10.25
  • 1軍
16日のロッテ戦、代走で出場した上林誠知【写真:荒川祐史】
16日のロッテ戦、代走で出場した上林誠知【写真:荒川祐史】

怪我に泣かされ「ここ5年間、ファンの方がいなかったら耐えられなかった」

 ソフトバンクは22日、森唯斗投手、嘉弥真新也投手、上林誠知外野手、高橋純平投手、古川侑利投手、九鬼隆平捕手、佐藤直樹外野手の7選手に対して、来季の支配下契約を結ばない旨を通告したと発表した。実績を残した選手や過去のドラ1が溢れた発表で、ファンに愛されながら、上林がホークスを去ることになった。応援し続けてくれた、ファンの存在とは――。

 上林にとっては今季が10年目。56試合に出場して打率.185、0本塁打、9打点と最後まで打撃面で苦しんだ。2022年5月には右アキレス腱を断裂。「毎日痛いです」と、大怪我の影響は確実にプレーに表れていた。毎朝起きれば、右足がしっかりと動くのか、確認するのがルーティン。戦力外通告を受ける前には「一番は怪我の部分で、結果で覆すことができなかったのは悔しかったです」と2023年の成績を振り返る。

 苦しむ中で、ファンの存在をハッキリと感じられるシーンがあった。10月3日の楽天戦(PayPayドーム)で途中出場。8回1死一、三塁で、打席には中村晃外野手が立っていた。一塁が埋まっている状況だったが、楽天ベンチの選択は申告敬遠。この日一番の大声援を一身に受けて、上林がバッターボックスに向かった。結果は2点中前打。ファンからの大きな期待をしっかりと感じ「まだ見捨てられていないというか……。そういう気持ちになりました」と感謝していた。

ソフトバンクから戦力外通告を受けた上林誠知【写真:荒川祐史】
ソフトバンクから戦力外通告を受けた上林誠知【写真:荒川祐史】

(竹村岳 / Gaku Takemura)