上林誠知は「まだ見捨てられていない」 眼前の“屈辱”…抱いた感情はファンへの感謝

  • 記者:竹村岳
    2023.10.04
  • 1軍
ダメ押しとなる中前2点打を放ったソフトバンク・上林誠知【写真:竹村岳】
ダメ押しとなる中前2点打を放ったソフトバンク・上林誠知【写真:竹村岳】

長谷川勇也コーチが告げた厳しい言葉「もう10年やっている」、上林の“現在地”

 派手なガッツポーズはなくとも、燃える思いがあった。ソフトバンクは3日、楽天戦(PayPayドーム)に7-3で勝利した。途中出場の上林誠知外野手が1安打2打点。目の前で申告敬遠という“屈辱”を目にしながらも、ダメ押しとなる中前2点打で応えた。要因を問われると「声援が打たせてくれた」とファンに感謝を述べる。その真意に迫った。

 8回1死一、三塁で打席には中村晃外野手が立った。一塁が埋まっており、ゴロを打たせれば併殺打も狙える状況だったが、楽天ベンチは申告敬遠を選択した。上林が打席に入ると、1球目は空振り。2球目もファウルで追い込まれた。2ボール2ストライクとなり、最後は浮いてきたパームを中前に弾き返した。「最後はもう反応でした」。塁上では表情を変えず、右拳を突き上げただけ。展開的にも大きな一打となった。

 上林が記録した直近の安打は9月29日の西武戦(同)。しかし、その1本以降の7打席は無安打、3三振に終わっており、打率.180にまで沈んでいた。試合中の広報コメントでは「敬遠で回ってきた打席で、負けられないという強い気持ちがありました」と話したが、眼前で見た“屈辱”と言える相手の選択に、上林は何を思ったのか。

塁上で松山コーチとハイタッチ【写真:竹村岳】
塁上で松山コーチとハイタッチ【写真:竹村岳】
ファンからの大声援に応えた
ファンからの大声援に応えた

(竹村岳 / Gaku Takemura)