胸に刻む屈辱の“2回11安打6失点” 先発復帰は「ないです」…武田翔太が救援で見せた覚悟

  • 記者:竹村岳
    2023.09.04
  • 1軍
ソフトバンク・武田翔太(中央左は斉藤和巳1軍投手コーチ)【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・武田翔太(中央左は斉藤和巳1軍投手コーチ)【写真:荒川祐史】

2度の先発で結果出せず…5月にファーム降格して始めた新しい取り組みとは

 屈辱の登板をきっかけにして、目の前にだけ集中してきた。ソフトバンクの武田翔太投手が8月28日、登録抹消となった。代わって昇格したのが尾形崇斗投手と、古川侑利投手。ファームで好調を維持していた2人を、首脳陣は必要とした。武田にとっては無念の抹消。しかし、ブルペンで居場所を作るために、新しい取り組みを続け、1球1球に気持ちを込めて投げてきた。

 武田にとって2023年は、決して追い風を受けるようなシーズンではなかった。首脳陣は石川柊太投手、東浜巨投手の2人にローテーションの柱としての役割を期待していた。結果的に開幕投手を託される大関友久投手や、リリーフから先発に転向した藤井皓哉投手、大補強の一部となった有原航平投手らと開幕ローテを争う。2022年、2勝に終わった武田の番手は、決して高くなかったはずだ。

 今季初登板は4月21日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、4回1/3を投げて3失点で黒星。佐々木朗希投手との投げ合いに、力なく敗れてしまった。転機となったのは、5月3日のオリックス戦(PayPayドーム)。2回11安打6失点という屈辱の内容で2敗目を喫し、斉藤和巳投手コーチからは「だからこの数年こんな感じなんやろ」とまで言われた。忘れられない、忘れてはいけない登板となった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)