ベンチでかけられた斉藤和巳コーチからの言葉…武田翔太がリリーフから積み上げる信頼

  • 記者:竹村岳
    2023.06.12
  • 1軍
巨人戦に登板したソフトバンク・武田翔太【写真:荒川祐史】
巨人戦に登板したソフトバンク・武田翔太【写真:荒川祐史】

5月3日のオリックス戦後に斉藤和コーチから「だからこの数年こんな感じ」

 もう絶対に期待は裏切らない。与えられた役割から信頼を積み重ねていくことしか頭にない。2-4で敗れた11日の巨人戦(PayPayドーム)。ソフトバンクの4番手で登板した武田翔太投手は1回2/3を投げて無失点でバトンを繋いだ。斉藤和巳投手コーチから苦言を呈されてから、1か月以上が過ぎた。この日、降板後にかけられた言葉とは――。

 先発の藤井皓哉投手が左の脇腹を痛めて3回で緊急降板した。4回から尾形崇斗投手が登板。5回1死一、二塁となり、田浦文丸投手を投入するも、左腕が連打を浴びて同点とされた。なおも1死満塁で武田がマウンドに上がった。「もう向かっていくしかない。抑えることだけを考えて、コントロールも何も考えずにいきました」。岡本和の中犠飛で勝ち越し点を献上したが、大城卓は空振り三振に斬って最少失点でしのいだ。

 1死満塁からの登板で果たした仕事。それでも武田は、ベンチに戻ってくる際には悔しそうな表情を隠さなかった。6回も続投し、2死二塁で重信を迎えた。138キロのスライダーで左飛に抑え、グラブを大きく叩いてガッツポーズを見せた。先発と中継ぎの心境を比較しても「全然違うし、スッキリしています。迷いもない」と真っ直ぐに話す。そう捉えているのは、今の役割から再出発を誓っているからだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)