2軍での前回登板は5回7失点…首脳陣の言葉で紐解く有原航平を一変させた“1軍の空気”

  • 記者:竹村岳
    2023.06.07
  • 1軍
ソフトバンク・有原航平【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・有原航平【写真:荒川祐史】

「こういういい舞台で投げさせてもらうと自然と力も入る」

 1軍にしかない空気感が米国帰りの右腕を変えた。これが本来の姿だ。本拠地PayPayドームで行われたDeNA戦に先発したソフトバンクの有原航平投手だ。加入後初となる先発登板を果たすと、6回2/3を投げて1失点。ホークスでの初登板を終え「変な緊張もなく自然にゲームに入れたと思います。真っ直ぐをしっかりと投げられていた」とうなずいた。有原らしい投球をさせた雰囲気とは、どんなものだったのか。

 日本ハム時代の2020年オフ、ポスティングシステムを利用してレンジャーズへ移籍。2年間のメジャー挑戦を経てNPBに復帰した。だが、オープン戦では2試合に登板して2敗、防御率10.29。ウエスタン・リーグでも8試合に登板して2勝、防御率3.83と圧倒的な成績は残せず、前回登板だった5月25日の中日戦(ナゴヤ)でも5回8安打7失点と炎上していた。だが、本来、この日先発する予定だった大関友久投手が体調不良で離脱。急遽、1軍初登板が決まった。

 注目の1球目は、佐野に対して150キロの直球でストライクを取った。4回を終えて1安打投球。5回に失策から同点に追いつかれ、なお2死満塁とされたが、最後は牧を151キロで遊飛に斬った。7回2死一塁、102球で降板。「中継ぎに負担をかけているので、次はしっかりとイニングを終えられるように」と頭を下げたが、見事に仕事を果たして勝利を呼び込んだ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)