被弾翌日に「ビビってんじゃねえぞ」 古川侑利に前を向かせた斉藤和巳コーチの“言葉力”

  • 記者:竹村岳
    2023.04.16
  • 1軍
ソフトバンク・古川侑利【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・古川侑利【写真:福谷佑介】

4日のオリックス戦の9回に古川侑利が登板…2死から森に被弾

 力強すぎるほどに背中を押されたことは、2度目の登板への勇気となる。ソフトバンクの古川侑利投手は、ここまで1試合登板とブルペン待機が続いている。昨オフに行われた現役ドラフトで日本ハムからホークスにやってきた右腕は、見事に開幕1軍をつかんでみせた。佐賀県出身の27歳。新しい戦力になれるようにキャンプ中からアピールを重ねてきた。

 今季初登板は、4日のオリックス戦(京セラドーム)だった。西野を一ゴロ、中川圭を三飛に打ち取ったが、ゲームセットまであと1死のところで、森に右翼席にソロアーチを浴びた。ホークスでの初登板を無失点では終われず「カウントを悪くしたのが一番。スッといってしまった。もっと厳しくいくべき打者でした」と2ボールからの被弾を振り返る。チームは勝利したものの、自分をアピールしたい大事な今季1試合目でゼロは並べられなかった。

 翌日の5日だった。試合前練習中に、外野で体幹トレーニングをしていると、やってきたのが斉藤和巳投手コーチだ。佐賀県で生まれ育った古川にとって「九州の野球する子どもなら誰もが通る道でしょう」と、ずっと投球フォームも真似してきたヒーロー。現役ドラフトという運命を経て同じユニホームを着ることになった。「まじで小さい時から見ていたので、一緒に野球がやれているのは幸せです」という憧れの存在から、ド直球で言われた。

(竹村岳 / Gaku Takemura)