ソフトバンクは9日、西武戦（平和リース）を迎えた。先発は藤井皓哉投手で、相手先発はディートリック・エンス投手。試合前に取材に応じた藤本博史監督は、今季目指していく打線の組み方について言及した。また上林誠知外野手と正木智也外野手が不振な要因も解説した。一問一答は以下の通り。
――相手先発のエンス選手の印象は。
「去年はカット系が多かったんですけど、昨日と今日も映像を見ていたけど、スライダーが今年から多くなっている感じはしますね。前回のオリックス戦を見ても、左にはスライダー系、右にはカット系って感じで。真っ直ぐは150キロ出るか出ないかくらいなので。ある程度、みんなデータもわかっているので。個人個人が対応していけばいいんじゃないかな」
――右打者が鍵になる。
「右左、関係なく今年1年は考えます。若い子が来たらね、対戦しやすいという感じで考えるけど。今はもうある程度レギュラー、スターティングメンバーで出ているメンバーは、うちは特に左とかあまり関係ない選手が多いので。周東佑京に関しては（エンスに対して）去年は5打数2安打かな。そこはあんまり考えない。1つのポジションだけその辺を考えていこうかなと思っています」
「今のところね。この先どうなるかはわかりませんよ。調子が悪くなったら変わる可能性もあるし、今のところは大幅にいじったりっていうのは考えていないです。アストゥディーヨもね、使いたいけど代打のことを考えたら。1死三塁で犠牲フライでいい場面だったら、三振しないんだから。チャンスはあるよね。そういう形で使えると思うし」
――正木選手は。
「今日は使います」
――間（ま）の取り方が大事になる。
「あとはもう自分が相手と対戦しなくちゃいけないからね。これは上林に関してもそうだけど。この2人が状態を上げてもらわないとね。そこで、なんか大体そういうところにチャンスが回ってくるよね。その辺がやっぱりね、普通にやってくれたらね。もうちょっと得点力が上がるんじゃないかなと思う。それを何とかね、急ピッチで上げたいですね」
「昨日の上林も全然タイミング合っていなかったけど、最後のヒット1本でね、変わる可能性もあるし」
――正木選手と上林選手は考え方が整理できていないんですか。
「まだ体がついていかない状態。壁を作れないっていうかね。フォークボールだったらもう全部いってしまうというか、上林に関してはなっている。正木の場合はまず1本出ることじゃないかな」
――開幕して1本は打者としても欲しい。
「僕は案外、開幕戦って打っていたからね。開幕戦に打って落ちていくタイプだったけど（笑）。他のメンバーで、一緒にやったメンバーでオープン戦から30何打席ノーヒットというやつもおったけどさ。やっぱそういう人ってやっぱついていない。いい当たりが正面にいったり」
「本人は欲しがって欲しがって、バッティングフォームが小さくなっていく。そういうのも、長いシーズンを考えると自分のバッティングをしてくれたらいいんじゃないかなと思います。今宮なんかちょっと上がってきているので。タイミングの取り方良くなっているので。そこはちょっとホッとしています」
――西武は昨季と違った印象は。
「あんまりないです。昨日は打てなかっただけです。高橋がよかっただけだから。エースのピッチャーがいい投球をされたら、なんぼいい打線を組んでも打てないわけだから。そこはもう切り替えて、打線の爆発を期待します」
