ソフトバンクは28日、PayPayドームで全体練習を行った。ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）に参加していた近藤健介外野手が合流。練習前に藤本博史監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。
――侍ジャパンでは大谷翔平投手（エンゼルス）が3番を打っていただけに、後ろが大事になる。
「あれだけ出塁率が高い打者だから。近藤の後ろは状態のいい選手を考えています」
――柳田選手の状態など。
「1年間通してくれたらやってくれると思っています。信じています。今いろんなバッティングを試しているのもあるし、去年のいい状態の時の映像と比べたら色々試しているのかなっていうのもあるし。徐々には良くなってきていると思うので」
――1番、2番の出塁が大事になると思うが、1番打者は牧原大選手が理想。
「理想ですね。三森がこういう状態で2軍の方にいってしまったので。今1番を打つとしたら、牧原大、あるいは周東になってくるのかなと思います。でもその辺は競争ですからね」
「周東の場合はセンターかセカンドですから。今日、明日の2軍の試合を見てスターティングメンバーを決めていきたいと思うし。打席に立っていないのが心配ですね。それは本人もわかっていっていることですから。しっかり練習はしてきていると思うので。今日、明日の2軍戦を見て考えたいと思います」
――先発投手も2軍の方で登板する。
「明日は和田が行くんかな。和田と武田。明後日が、板東。こっちのメンバーはほとんど行くということですね」
――柳田選手の状態で気になる部分は。
「ちょっと空振りが多い。去年のいい時は一発で仕留められていたのが、空振りが多いかなと。もうちょっと打ちにいった方がいいんじゃないかとは本人とも話してやっていますけどね。去年は打ちにいって（体を）引いていたけど、今は最初から引いている。投手に向かっていかないと。そういうところを、バッティングコーチにも引っ張ってでもやれとは言っているので。やってくれると思いますけどね」
――野手、中継ぎを見ると1人ずつくらい余裕を持っている。
「余裕を持っていますね。とりあえず板東か高橋礼のどちらか、6番目に入ると思いますけど。入らなかったら中継ぎに入れますからね」
――野手に関しても、開幕スタメンで悩んでいるのはあと2つのポジションくらいですか。
「サードは栗原、ショート今宮、ファースト晃（中村）、キャッチャー甲斐、レフト近藤、センター…クエスチョン。ライト柳田。セカンド、クエスチョン。DHも空いています。そこの3つをうまく回していけたらというところですね。今宮もあまり状態良くないので、うかうかできないですよとちょっと、ケツに火をつけないとね」
「ケツに火つけたらあかんな。ケツを叩かなあかんな」
――燃えますね。
「お尻に火がつくって言うやろ！」
――固定したいレギュラー選手がいる中でも競争をしていく。
「正木は使っていきたいと思っていますけどね。右投手も後半打ったしね。栗林から打ったのも自信になると思うし。元々、世代交代と言われている中ですからね。いつも言うように、一気に、半分世代交代しましょうとか、そういうチームじゃないですからね。うちは。勝ちながら世代交代と考えたら、1人2人入ってくることしかできないと思う」
「世代交代という意味では、クリ（栗原）も若いですからね。栗原と正木が常時、出られるような形になれば。その他でいえば佐藤（直）とか、ホームランで滑り込みセーフになりましたけど。その辺もどんどんチャンスがあれば使っていきたいし。ただ、左右というところで、上林は率を残したけど左投手は打っていない。一番ネックですよね。あとの選手は左右は関係ないですけど。その辺はデータとして出ているので。その辺はうまく併用しながら使っていきたいと思っています」
――周東選手は去年はサードも守っていたが。
「もうサードはないですね。サードは栗原一本でいきます。怪我がない限りは。周東は外野も全部できるし、セカンドもできる。そういうところで勝負していくっていう。WBCのメンバーは個人個人、帰ってきてから話をしたので。1年間絶対に必要な選手だし、当然レギュラーも取ってもらいたい。全員には話をしています」
