侍ジャパンの追加招集に悩んだ牧原大成 背中を押した斉藤和巳コーチからの言葉

  • 記者:竹村岳
    2023.03.25
  • 1軍
侍ジャパンの一員として世界一に貢献したソフトバンク・牧原大成【写真:Getty Images】
侍ジャパンの一員として世界一に貢献したソフトバンク・牧原大成【写真:Getty Images】

第5回WBCで野球日本代表「侍ジャパン」が世界一…牧原大も追加招集から貢献

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で野球日本代表「侍ジャパン」が14年ぶりに優勝した。追加招集からVメンバーとなったソフトバンクの牧原大成内野手は「このすごい選手がいる中で、スタートからは試合に出ることはなかったですけど、最後の瞬間に守備に就いて、優勝を迎えられたことは僕の中でいい経験になりました」と濃密な日々を振り返っていた。

 2月28日、鈴木誠也外野手(カブス)が左脇腹を痛めて出場を辞退した。2021年の東京五輪でも4番を務めた主砲の辞退により、代役の選出が急務となった。声がかかったのが、どこでも守れるユーティリティ性が武器の牧原大だった。藤本博史監督からも「今すぐ返事せんでええから、1日考えてから返答したらどうや」と時間をもらい、3月1日に球場に着いてから出場を決断した。

 春季キャンプ中、牧原大の1日はアーリーワークから始まるのが通例だった。朝早く球場にきて備えるのがルーティンとなっており、それは出場を決めた3月1日も同じだった。ただ、この日は練習よりも、招集を受けるかどうかに頭を悩ませていた。打診から一夜明けても、早朝から思い悩む姿を見ていたのが西田哲朗広報だ。「どうしよう……」「めちゃくちゃ迷います」。そんな言葉に自分なりに耳を傾けた。西田広報が力を借りようと思ったのが、斉藤和巳1軍投手コーチだった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)