登板直前まで病床の妻を気遣い電話 日本記録の裏で…壮絶だったサファテの2017年

  • 記者:竹村岳
    2023.03.21
  • 1軍
元ソフトバンク・デニス・サファテ氏【写真:藤浦一都】
元ソフトバンク・デニス・サファテ氏【写真:藤浦一都】

山田通訳の連載第2回…“ホークス愛”の強かった選手に即答「一番はサファテ」

 ソフトバンクの山田雄大チーフ通訳は、ホークスに入団して17年目を迎えた。英語圏で50人以上の外国人選手と心を通わせてきた中で、“ホークス愛”が強かった選手を問われ、即答した。「サファテですかね、一番は」。デニス・サファテ――。今もホークスファンの記憶に鮮明に残っている「キング・オブ・クローザー」の名前だ。

 サファテは2014年からホークスでプレー。2017年には54セーブの日本記録を打ち立てた。66試合に登板して防御率1.09と圧倒的な成績を残し、リーグMVP、正力松太郎賞にも輝いた。名実ともに球史に足跡を残したが、その裏には壮絶な戦いがあった。今だからこそ、山田通訳の口から明かされる真実とは――。

「2017年は奥さんが病気で……という姿もずっと見ていましたし『(米国に)帰ったら?』という話も何度もしました。あそこで見ていた人にしかわからないものがありますし、あれは壮絶だったと思います。ずっと電話をしていました、球場に来てから。試合中でも、ブルペンに行くまでの6回くらいまでは話していて、電話を切って、肩を作って。試合で投げて、終わってちょっとしたらまた電話をして。そんな姿を見ていました」

(竹村岳 / Gaku Takemura)