侍Jは「今までで一番いい」　2006年大会を制覇…王会長が太鼓判を押す理由とは

王貞治球団会長が取材に対応…第1回大会で世界一に導いた

　ソフトバンクの王貞治球団会長が23日、3月開催の「ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）」に向けて準備を進める日本代表「侍ジャパン」を「今までのWBCで一番いいチームができていると思う」と絶賛した。

　王会長は2006年の第1回大会で侍ジャパンを監督として率いて世界一に導いた。チームリーダーはイチロー氏（現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター）で「最初は仰いで見ていたりしたんだけど。そういう点では、今はそういうのがなくなった。我々の時代なら足がすくむような場面ですよ」と比較した。

　続けて理由に挙げたのは、メジャーとの“距離感”。大谷翔平投手（エンゼルス）、ダルビッシュ有投手（パドレス）の名前を挙げながら「今のメジャーで戦っている人たち、いい成績を残している人たちがきて一緒にやるわけだから。今の人たちはアメリカの野球に対するコンプレックスがないからね」と説明した。

　現在、宮崎での日本代表合宿にはダルビッシュが参加。多くの選手が知識や経験を学ぼうとしている。時代が変わり、メジャーと日本プロ野球の距離が近づき一丸になろうとしていることに、王会長は強さを感じている。

（竹村岳 / Gaku Takemura）