感じる手応え「めちゃくちゃいい」 レギュラー狙う川瀬晃、自主トレ後のコメント全文

自主トレで汗を流すソフトバンク・川瀬晃【写真:竹村岳】
自主トレで汗を流すソフトバンク・川瀬晃【写真:竹村岳】

「おみくじを見たら大吉。僕、大吉を出したことがなくて、いいことがあるのかな」

 ソフトバンクの川瀬晃内野手が11日、福岡・宮若市内で今宮健太内野手と行う自主トレを報道陣に公開した。遊撃手のレギュラー獲りを目指す川瀬のコメント全文は以下の通り。

(TVインタビュー)
――年末年始はどう過ごされましたか?
「ゆっくりできました。家族と、子どもができて初めての年末年始だったので、奥さんの方の実家に帰ったり、大分の方に帰ったり忙しかったですね。でも、とても有意義な日々を過ごせました」

――初詣は。
「行きました。おみくじ(を引いた時に)はすごいことがあって。引くじゃないですか。そうすると、おみくじの番号があるじゃないですか。千何番まである中で1番だったんですよ。すごいと思って、おみくじを見たら大吉。僕、大吉を出したことがなくて、いいことがあるのかなと思っております」

――自主トレは初日から?
「いや、僕、2日から動いていまして、5、6、7日は大分の国東で自主トレをして、8日から北九州に来ました」

――自主トレのテーマは。
「一番はバッティングを、去年、バッティングで自分の形っていうのができましたので、その形をどんどん進化させるのを目標、課題においてやっています」

――まだ始まったばかりですが、感触は。
「手応えはとてもいいですね。バットも振れていますし、打球の方向だったり強さだったりは、去年、一昨年よりもいいものがあるな、と思っています」

――フォームで意識されているところ。
「去年はバットを寝かして出すっていうのをやっていたんですけど、今年も同様で、テークバックからボールに一直線に最短距離で持って行くというのは意識しています」

――それは今宮さんだったりに教わった?
「いや、去年小久保さんにこのままじゃいけないぞ、と言われて。そこからコーチの方と相談しながらやって、その形がしっくり来た。1軍に上がってからも長谷川コーチと、もっとこうした方がいい、こういう練習をした方がいい、というのをやりながら、今の形になりました」

――今年の目標は。
「今年はスタメンで出たい思いが一番あって、数字で言うと目標は打率.295、出塁率は.378というのが目標です」

――なぜ.295? そこへの思いは。
「謙虚さを残しつつ、今までで3割打ちますって言って打ったことがありませんので.295とさせていただきます」

――今宮選手は3割と。
「そうなんですか? いや、.295でいきます」

――同じショートで自主トレする思いは。
「1年目からお世話になってる先輩ではありますし、歳をとるにつれてライバルっていうの意識も強くなる。去年1年、筑後でやって今宮さんとやらない年があったんですけど、筑後でやったら手伝ってくれる人もいないですし、自分の中で1日1日がモヤモヤしてる状態で、物足りなさを感じて。この北九州では手伝ってくれる方がたくさんいますし、1年目からお世話になっている方ばかりで、言い方は悪いですけど、何も気を使わなくていいというか、自分がやりたいことをやらせてくれる場所と言いますか、満足してやりたいようにやらせてくれる環境を『チーム今宮』は作ってくれますので、今宮さんがどうこうと、意識しているというのはなくて、自分がどうやったら満足して練習できるのか、環境を一番に考えて選びました」

――環境の充実度が。
「12球団いろんな人が自主トレをしていると思うんですけど、本当にナンバーワンなんじゃないかというくらいの環境、グラウンド、周りの方々の人数であったり、僕の中では一番、1年離れて筑後でやって分かったことが、そういう環境面だったので、いい環境でやりたい、それだったら北九州だなと思って、またお願いします、と」

――ファン、園児が声援を送ってくれた。
「もちろんですね。周りの方の声っていうのは選手に届いていますし、わざわざ見に来てくださるファンの方というのも、たくさんいますし、去年は悔しい思いをして、スタンドに挨拶する時にファンの方に『来年は頼むぞ』『来年は絶対優勝してくれよ』という言葉を現地で聞きましたので、周りの方の応援だったりは応えていきたいですし、活躍してリーグ優勝、日本一になりたいなという思いが強いですね」

――今年への意気込みを。
「去年はチーム自体は悔しい思いをしましたので、今年はリーグ優勝、そして日本一を奪って、またファンの皆さんに自分の活躍をたくさん見てもらえるように頑張りますので、今年も1年応援よろしくお願いします」

――大吉のおみくじにはなんて書かれていた。
「大吉で満足して他のところを見ていなくて、テンション上がってすぐ結びつけたので、なんて書いてあったかはすいません。興奮して読んでいません」

――練習で動画を撮って見ていた。
「ちょっと今日はカメラがたくさんあったからか力んでしまって、体がズレているなと思ったので。カメラで撮ってもらうのはいつものことなんですが、どこが悪いかすぐに撮ってもらって見て、ケージに入って確認するという作業をしていました」

――スイング数のノルマとかは。
「数は数えてないんですが、追い込んでいるつもりで、スイング量だったりというのは去年に比べてこの時期に比べて多いですし、体の状態もいいので、体の張りというのも全くないし元気だし、というところです」

(ペン囲み)
――テーマは。
「去年はバッティングで自分の形というのができたので、それを進化させるために今バッティングを、更なる高みへという感じです」

――最後のクライマックス・シリーズの活躍で自信がついた。
「あれでいろんな、1打席1打席の勝負の中で、投手と対戦できて打てたというのは自分の中でも自信になりましたし。やれるっていう、この形でやれる、勝負できると確信したCSでした」

――バットを寝かせるような。
「開幕の時に、開幕に2軍に行かされた時に小久保さんと話して。それで打撃コーチと話した時に、打球が滑っちゃうというのがあったので。打球を噛ませる、ボールを噛ませるという作業から始まって。そしたらどういうバッティングをすればいいのか、どういうフォームになればいいのかという中で今の形にたどり着きました」

――継続するためにしていることは。
「2軍に落ちて、その形でいこうと思って1軍に上がった時にすぐ結果が出て。その時に長谷川さんからいろんなアドバイスをもらったりしたので。そのアドバイスをティーの時から怠らずやっている感じです」

(ペン記者囲み)
――国東での自主トレは。
「3日間でした。5、6、7日でした。野球教室にずっと国東に行っていて、シーズン最後らへんに自主トレどうと言われていたので。その時にもう決まっていたので、こっち(北九州)と。お試しで行ってみて。施設もよかったので来年は国東でやろうと考えています」

――独り立ち?
「独り立ちというか縁があっていろんな人がサポートしてくれるので。そっちの方に行って、独り立ちという形になるんですかね」

――今宮との自主トレも2年振り。
「去年は筑後でやって、ちょっと物足りなさを感じて。誰が手伝うというのがなかったので。ノックも空いている人を探さないといけないのもありましたし、バッティングもマシン打撃っていうのが多くなっちゃったので。物足りなさを僕の中で感じて。この1年、今年はお世話になろうという話を今宮さんにして。国東の方でこういう話をもらいましたので、お試しでと。施設もホテルも、環境を試したいというところです」

――正月は弟の堅斗と約束したりしたか。
「いや、弟も育成3年目なので。厳しい言葉もかけましたし。ハッパかけて、今年やらないといけないぞという話もしましたし。僕も去年いい結果を出した次の年というのは僕の中で不甲斐ないイメージしかないので。もっともっと上を目指してお互いに頑張っていこうという話は2人きりでしました」

――兄弟で対決できたら。
「そうですね。兄弟対決あったんですけど、2軍だったので。上でやるのは、僕と弟が望んでいること以外に、周りの人が望んでいることだと思うので。リーグも一緒だし、優勝争いするであろうチーム同士なので。こういう優勝争いの中で弟と対戦できたらと想像したら、楽しみでしかないので。まずはお互い、弟は支配下になって。僕は今宮さんや、いろんな補強選手が入ってきましたけど。そこに負けないように。お互いに頑張ろうという話はしました」

――今季は競争も激しくなる。
「去年、自分が確立したものは大いにありますので。去年と同じではダメだと思いますし。同じだと、補強できた選手に負けると思いますし。周りの人にも負けると思うので。そういう意味では自分も勝負に勝てるように準備していかないといけないと思います」

――ここまでの手応えは?
「めちゃくちゃいいです。国東で、1人で、弟とは別で。投手と野手でメニューは違うんですけど。1人で黙々とするのがあまり今までなかったので。向き合って、ランニングしたり。自分で追い込んだりする時間が12月からずっとあったので。1月になってとてもいいスタートが切れていますし、バットも振れていますし。動き自体もめちゃくちゃいいので。もっとパフォーマンスを上げていきたいと思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)