スカウトが評価する育成ドラ3木村光の魅力と特徴 最速148キロの“マルチ右腕”

ソフトバンク育成3位・木村光【写真:福谷佑介】
ソフトバンク育成3位・木村光【写真:福谷佑介】

「正直、抑えでも中継ぎでも、どこでもいけるタイプだと思う」

 ソフトバンクに来季も新たな戦力たちが加わる。12月5日に行われた新入団選手発表会見で支配下6選手、育成14選手の計20選手がお披露目された。育成ドラフト3巡目で指名された佛教大の木村光投手は大学時代のリーグ戦で通算14勝をマークした最速148キロの右腕だ。

 奈良・桜井市の出身で橿原磯城リトルシニア、奈良大付を経て佛教大へ。高校3年の夏には甲子園にも出場しており、カーブ、スライダー、スプリット、チェンジアップ、ツーシームと球種も多彩。担当の稲嶺誉スカウトは「MAX148キロ右腕。全球種をピッチトンネルできる投球が魅力」と評価している。

「自分のアピールポイントは試合を作れるところにあると思う。コントロールがすごくいいというのはないですけど、全体的に試合を通して失点、四球を少なくして、試合を作っていけるというのがポイントだと思います」と木村光。ゾーンの中にボールを集められるのが特徴だという。

 大学では先発も中継ぎも経験しており「正直、抑えでも中継ぎでも、どこでもいけるタイプだと思う。任せられたところをしっかりこなしていって、その結果が積み重なっていけば、先発のチャンスもいただけると思う」と役割は問わない。趣味は「釣り」、契約金の使い道は「貯金」と言う堅実な右腕は、プロでも堅実な投球スタイルで支配下昇格に挑む。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)