“熱男不在”の来季へ「不安しかない」　大人になった今宮健太が語った覚悟

「今年の競争というとこから始まって、ここを勝ち抜かないといけないっていう中で、監督にそういう風なことっていうのは言われ続けた。やり通そうと思わせてくれたのは監督だったんで、そこはもう、監督のおかげかなと思います」という今宮。自身でも、これまでとの変化を認める。

　元来、あまり人と話すのは得意ではないという今宮。それでも「ちょっと人としゃべるようになった。後輩とかにも積極的にというか、しゃべっていこうかなっていうのは感じていたところではありました。この秋のキャンプの休日は後輩を連れて、ちょっとリラックスしに行こう、というのはちょっと増えたのかなと思います」という。先輩として、チームリーダーとして、引っ張る意識が行動にも表れている。

　今オフは長らくチームを引っ張ってきた松田宣浩内野手が退団。いよいよ、来季からはキャプテンの柳田悠岐外野手、中村晃外野手、そして今宮という中堅の3人がチームを引っ張る役目になる。「松田さんがいるいないは、多分比べられると思う。僕だったり晃さんだったり、キャプテンもいますけど、内野をまとめていくのはショートだと思うので。そこをやっていけたらなと思っています」。自覚は十分だ。

「松田さんがいなくなって不安しかないですけど……」と笑い交じりに言う今宮。31歳となって迎える来シーズン。熱男不在のホークスで、柱としてチームを引っ張る決意でいる。