鷹・中村亮太が育成選手として再契約 今季途中に支配下登録もオフに戦力外通告

ソフトバンク・中村亮太【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・中村亮太【写真:藤浦一都】

「ホークスに残って這い上がって、経験を生かせられたら」

 ソフトバンクの中村亮太投手が10日、契約交渉を行い、育成選手として再契約を結んだ。年俸は現状維持の650万円(金額は推定)。今季途中に支配下登録を結んだものの、オフには戦力外通告を受けており、来季は再び育成選手として再出発することになった。

 2020年の育成ドラフト8巡目で東農大オホーツクから入団した中村亮は今年7月に支配下登録。同7日の楽天戦で1軍デビューを果たしたものの、1イニングを投げて4安打3失点。同20日の楽天戦では1回2/3を投げて7安打3四死球で7点を失い、翌日に出場選手登録を抹消された。9月17日に再昇格を果たしたものの、そこでは1軍登板なしに終わった。

 オフに戦力外通告を受け、育成での再契約を打診されていたが、結論を保留。3日からの宮崎での秋季キャンプにはA組の一員として参加し、この日、来季の育成契約を結んだ。交渉を終えた中村亮は「打たれた時に監督、コーチが代えなかったのが、これからこの経験を生かしてほしいんだと感じた。もう1度、ホークスに残って這い上がって、その経験を生かせられたらいいと、育成になることを決めました」と、育成再契約を決めた理由を語った。

 1軍デビューも果たした今季を振り返り「1軍で通用しなかったと言っても、オープン戦では抑えられていたし、前半は球速も出ていた。後半は体力がなくて球速が落ちて打たれた」と課題を語る。キャンプでも体力強化に主眼を置いて取り組んでおり「来年の春のキャンプで違うな、と思われるように体づくりをしていますし、調子が悪くても、試合を作れるようにやっています」と語っていた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)