支配下登録どころか勝ちパターン入りも? 小久保2軍監督も絶賛する育成右腕

ソフトバンクのマイロン・フェリックス【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのマイロン・フェリックス【写真:藤浦一都】

「来年、勝ちゲームでって言っても可能性のあるくらいのポテンシャル」

 ソフトバンクの育成選手にポテンシャルを感じさせるドミニカ人右腕がいる。22歳のマイロン・フェリックス投手。今季、育成選手として加入した右腕がメキメキと頭角を現し始めている。そのポテンシャルは小久保裕紀2軍監督が「来年、勝ちゲームでと言っても可能性があるくらい」と絶賛するほどだ。

 今季、ソフトバンクは育成枠で将来有望な若手外国人選手を4人獲得した。外国人選手も自分たちで発掘し、自前で育てるという方針のもとでスタートした新たな取り組み。フェリックスもそのうちの1人として、最速160キロ右腕の触れ込みでホークスの一員となった。

 3軍戦では今季31試合に投げて1勝2敗5セーブ、防御率2.56をマーク。2軍のウエスタン・リーグでも公式戦デビューを果たし、12試合に投げて0勝1敗、防御率3.63の成績を残した。クライマックス・シリーズ直前に行われた1軍のシート打撃にも打撃投手として呼ばれ、1軍の打者を相手に最速156キロの真っ直ぐを投げ込んでアピールしていた。

 そんなフェリックスは現在、宮崎県内で開催されている秋季教育リーグ「第19回みやざきフェニックス・リーグ」に参加している。23日の巨人戦では最速156キロの真っ直ぐを次々に投げ込み、1イニングを無失点に封じた。まだまだ荒削りで、変化球の精度などに課題は残るものの、ボールの威力は一級品。剛速球にはスタンドのファンからざわめきが起きたほどだった。

 小久保2軍監督は「もうポテンシャルはずっと感じていますし、クイックにしてもちゃんと言ったこと、課題に取り組もうとする子ですし。変化球の精度はもちろん課題ではありますけども、なんと言っても150キロ以上投げるピッチャーは魅力的ですよね」と評価する。潜在能力はもちろん、練習に取り組む姿、ハングリーさも含めて野球に取り組む真面目さも評価している。

 現在の育成選手の中で、もしかしたら支配下登録に1番近い存在かもしれない。小久保2軍監督も「来年、ある意味セットアッパーではないけど、勝ちゲームでって言っても可能性のあるくらいのポテンシャルがあると思う」と支配下どころか、1軍の勝ちパターンを担えるだけの素質を感じ取っている。現在、チームの守護神を務めるモイネロも、元は育成選手だった。“第2のモイネロ”になれるか。フェリックスの剛腕に注目してもらいたい。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)