崖っぷちに立たされたソフトバンク 第3戦先発の千賀滉大が思うこととは…

ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:藤浦一都】

「自分のピッチングをして、チームが勝てればそれでいい」

■オリックス ー ソフトバンク(CSファイナル・14日・京セラドーム)

 ソフトバンクは14日、敵地・京セラドームでオリックスと「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦を戦う。2連敗で相手のアドバンテージを含めて0勝3敗と後がなくなって迎える一戦には、千賀滉大投手が先発。エースの投球で逆転突破への望みをつなぎたい。

 好投したファーストステージの第1戦から中5日。崖っぷちに追い込まれた状況で立つマウンドでも、千賀が目指すピッチングは変わらない。「1試合1試合、丁寧に投げることだけ。自分のピッチングをして、チームが勝てればそれでいいというマインドだけでマウンドに上がろうと思います」。自分のやるべきことに意識を集中させるのは、大事な試合でも同じだ。

 8回3失点で勝ち投手になった前回の西武戦では「いい意味で試合に入ってなかったので良かった」と冷静だった。今回も意識は同じ。「自分の中ではいい状態、いいメンタル状態だったかなと思います。自分の試合に入る部分と入らない部分をしっかり両立しながら、やっていきたい」と高ぶるところはない。

 今季のオリックス戦は4試合に投げて2勝1敗、防御率1.86。9月18日の試合では7回6安打2失点と好投しながらも、チームは敗れてカード3連敗を喫してV逸の一因となった。2連敗で、もう引き分けすらも許されなくなったホークス。エースの力投が反撃への第一歩となる。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)