中継ぎ陣の4連投辞さず、藤井も登板志願 藤本監督の試合前の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

「143試合目でこういう試合ができるっていう、喜びじゃないけど、そういうものを感じてやってくれたら」

■ロッテ ー ソフトバンク(2日・ZOZOマリン)

 ソフトバンクは2日、敵地ZOZOマリンスタジアムでリーグ優勝をかけてロッテと対戦する。前日の西武戦でサヨナラ負けを喫して、今季最終戦まで優勝争いがもつれ込んだ。運命を決める「10・2決戦」へ、藤本博史監督は勝ちパターンの4連投も辞さない総力戦を宣言した。

 藤本監督の試合前の一問一答は以下の通り。

――泣いても笑っても最終戦。
「泣かないです。笑っても今日が最後ですね。やるしかないですから。プレッシャーはかかるやろうけど、いい緊張感持ってやってくれたらいいんじゃないかなと思います」

――切り替えられた?
「引きずってもしょうがないですからね。ここまできたんやから、逆に143試合目でこういう試合ができるっていう、喜びじゃないけど、そういうものを感じてやってくれたらいいんじゃないかなと思います。そんなプレッシャー感じることもないし」

――2014年のときはバッティングコーチでした。
「あれはマッチが決めてくれたんで。満塁で。そういう場面があれば、ね。あれはオリックスはもう1試合残ってて、うちは最終戦。とりあえずもうオリックスは勝っても、ウチが勝ったらっていうことがあるから。ウチだけだから、何回も言ってるけど、勝って優勝できるのは。その幸せを持ってやってくれたらいいんじゃないかなと思います」

――中継ぎは?
「もう全員で行きます。4連投もありで。一応、昨日ピッチャーもみんな、藤井なんかも『明日投げさせてください』と言ってきてくれて。それくらい気持ちが出ているんでね。もう昨日のことは昨日のことで終わってるんやから。あそこで打った山川くんを誉めるべきだし。藤井はしっかりとここまで抑えてくれるし、藤井で打たれたらしょうがないって、こっちはもう判断してるわけだから、藤井も責任を感じることもない」

「本人が『明日行かせてください』っていきなり部屋に来たからびっくりしたよ。昨日終わってから。その気持ちがすごく嬉しかったから。今日、本当一番いいのは点取って、9回に海野と藤井のバッテリーで行かせたら最高かなと思いますけどね。海野もいい勉強だし、いい経験したんじゃないかなと思う。できるだけ早く点取って5、6点取ってね、そういう9回に2人のバッテリーで締めくくればいいんじゃないかなと思います」

――板東投手は。
「もう最初から飛ばしてくれれば。完投とか考えないで、もう飛ばしてくれていい。他の泉とかも投げてないんで、甲斐野は投げているけど、1日だけで連投がないんで。連投なのは勝ちゲームのピッチャーだけ。森もいるし、津森もいるし、元気なのはいっぱいいるんで。ただ勝ちパターンを使い続けているっていう、それだけここまで接戦が続いてるってことだからね。接戦でやっぱり勝たないとなかなか難しいと思うんで、今日はもう全員つぎ込んでいきます」

――今回も何か選手には声をかけた。
「昨日はもうしょうがないからね、ああいう負け方は悔しいけど、年に何回かあるわけだから、それが昨日だっただけであって。言ったように、勝って優勝できるのはウチだけだから、と。そういうことは選手全員に伝えました。昨日終わってすぐ。あとはもう切り替えて、今日の一戦に全集中力を持って、全力でいくだけです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)