連敗ストップに「勝つのがこんなにしんどいとは」 藤本博史監督の一問一答全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

先発の和田の粘りを絶賛「本当に粘り強く投げてくれた」

 ソフトバンクは31日、本拠地・PayPayドームで行われた西武戦に4-2で逆転勝ちし、後半戦初勝利を挙げた。初回に1点を先制されるも、2回に柳町の適時打とプロ初スタメンとなった黒瀬の犠飛で逆転に成功。4回にもグラシアルのソロと甲斐の適時打で2点を加えた。先発・和田は5回1失点で3勝目を挙げた。

 試合後の藤本監督の一問一答全文は以下の通り。

――いい形での連敗ストップ
「勝つのがこんなにしんどいとはね。なかなか打線がうまくここまで繋がらなかったので、今日は積極的に行ってくれて、繋がったかなと思います」

――和田投手は粘り強く投げてましたね。
「今日はもう1回から飛ばしてくれっていうことをお願いして、しっかりやってくれたんですけど、西武打線が状態がいいということで、なかなか簡単には終わってくれないというところで、和田が本当に粘り強く投げてくれたかなと思います」

――プロ初スタメンの黒瀬選手が勝ち越しの犠牲フライ。
「もう日々成長してるんでね、3軍時代からずっと見てるんですけど、ここまでね、よく頑張ったなと思います」

――今日は若い選手中心にベンチもよく声が出てました。
「昨日までねシュンとしてたんでね。松田選手が今ベンチにいないんで、負けているときって特にお通夜になってしまうんで。そういう意味ではね、今日は若い選手が元気に声出してくれて、いいムードで試合ができたと思います」

――グラシアル選手の一発も大きかった。
「今日は試合の中で点を取れたところはほとんどいいタイミングで取れたかなというところ。できたらもう1点、2点取れたら良かったかなと思いますけどね」

――8月以降に向けて最後にお願いいたします。
「団子状態の中で落ちないように、この中に加わって、しっかりと最終的にはトップでいられたらいいと思うのでそういう形で頑張っていきたいと思います」

(ペン囲み)
――和田投手も苦しい中で粘りを見せた。
「本当に粘ってくれたかなと思いますよね。毎回ランナーですからね。和田が悪いわけじゃなくて、やっぱり西武打線が状態いいのかな、と。特にあの9番が塁によく出るし、イヤな打線になってきましたよね。前は大量点か無失点かという形だったけど、今の打線は本当嫌ですね。どこからでも点が取れるというね。そういう打線に西武がなってるんで、投げる投手は大変でしょうけどね。本当に和田は粘り強く投げてくれたのかなと思います」

――何とか5回までは行ってくれという。
「当然、勝ってるんだから、5回までね。和田も4回で降りるとか絶対言わないでしょうから。5回が一番しんどいどころだと思いますけどね、頑張ってくれということで、いってもらいました」

――今日も先取点を取られて流れとしては良くなかった。
「早い回に逆転できたのが一番大きかったんじゃないかなと。あのまま、なかなかその1点が取れない状態で行ってたら、逆に向こうに点取られてたんじゃないかなと。そういうのが野球の流れじゃないかなと思うし。今日は本当ベンチでね、若い選手が元気に声を出してくれて、ムードよく、今日の試合できたんでね、そういうのが流れが少しこっちに来たかなというところですね」

――やっぱり松田選手がいないと静か。
「静かですね。マッチの場合はね、若い選手にこうね、名指しで『声出さんか!』とか『もう30分たったけど正木の声が聞こえんぞ』とか、いま正木はいないけど、そういうのを常時言ってくれるんでね。やっぱりベンチのムードが良くなっていくんですよね」

「そういうのがまだできる若い選手がいないし、その辺はコーチからどんどん若い選手には声出せということを、馬鹿なこと言ってもいいと思うんですよね、明るくするためには。ただ『行け行け』とか『ここで1本』とかそういう声じゃなくて、いろんな明るい材料の声も出してくれていいんじゃないかなと思う。そういう雰囲気でやっていきたいですね、残りの試合を」

――和田投手はこれまで間隔空けたりした。
「いやまた行きますよ、中6日で。ちょっと2、3回行って休ませてっていう形のローテーションになるんじゃないかなと思います。ただ次は中6日でいきます」

――これだけいいと置き所も難しい。
「ただちょっと今日も100球以上はね、やっぱり投げさせられないんでね。そういうところは、考えながらやから。しんどいところで投げてもらってるんでね。次、あと1回、2回、投げても2回ですかね。そこで1回間隔あけて、またそこでローテーション入ってくるという形を考えてます」

――藤井投手は2連投でも8回きっちり。
「明日が休みやから、別に2連投はね。通常通り前半戦と同じ形なんでね、全然藤井も疲れてないと本人も言ってるんで、全然問題ないと思います」

――初スタメンの黒瀬選手は最初の打席で。
「ああいうところでまず打点を挙げるっていうね。あそこで三振したら案外、ノーアウト満塁で点が入らないという場面やから、よく外野フライ打ってくれたね。空振りするん違うかなと思ったけど、何とか先に引っかかってくれたんですよね」

――監督としても感慨深い。
「犠牲フライですからねぇ。やっぱりホームランくらい打ってもらわないと。ホームランバッターですからね、どっちかっていうと将来的にはね。今日はいい出だしでいけたんじゃないかなと。またどこかで使いますよ」

(鷹フル編集部)