コロナ陽性から1軍合流へ 鷹・甲斐拓也が語った胸中「戦力として貢献できるよう」

ソフトバンク・甲斐拓也【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・甲斐拓也【写真:福谷佑介】

新型コロナウイルス陽性で2017年以降で初めて戦線離脱した甲斐

 ソフトバンクの甲斐拓也捕手が15日から野村勇内野手と共に1軍に合流する。新型コロナウイルスの陽性判定を受け、1軍に定着した2017年以降で初めてとなる離脱。14日にタマスタ筑後で行われた3軍の四国IL高知戦に出場した後、1軍復帰に向けた心境を語った。

 最後の実戦調整の場となった高知戦には「2番・捕手」で出場。2打数0安打だったものの、3つの四球を選んだ。守備面でも離脱の影響を感じさせず、甲斐自身も「問題なく、できたかなと思います。意外とヨーイドンからできているなっていうふうに感じていた」と、影響なしを強調した。

 7月2日に出場選手登録を抹消され、約2週間が経った。この間も練習はもちろん、試合映像を見返すなどに時間を使い「こうやって離れて、自分の時間っていうのを有効に使おうと思いましたし、1軍に戻ったときに、戦力としてチームに貢献できるような状態で戻ろうっていうふうに思ってたんで、そういった期間にできたというふうには思っています」と言う。

 チームはコロナ陽性者に加えて怪我人も続出し“野戦病院”状態に。前日13日には“相棒”の千賀が、海野とのバッテリーで連敗を止めた。エースの投球を「とにかくチームが苦しい状況で、千賀だったらやってくれるだろうなと思っていた。チームが勝つ投球をやっていたんで、さすがだなというふうに思ったし、それだけの責任感はあいつ自身感じてやっているっていうのはすごく思いました」と見ていた。
 
 不在の期間、海野と渡邉陸の若い捕手が奮闘した。甲斐自身も2人の姿に刺激を受け、危機感も感じたことだろう。新型コロナウイルス感染というアクシデントを経て、「チームに貢献できるように」との決意と覚悟を胸に1軍に戻ってくる。

(鷹フル編集部)