「1番の今日の勝因」1点差守り抜き連敗ストップ 鷹・藤本監督の試合後のコメント全文

ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・藤本博史監督【写真:藤浦一都】

東浜の6回降板は「シンカーを多投していたんで、やめようと」

■ソフトバンク 1ー0 阪神(交流戦・8日・PayPayドーム)

 ソフトバンクは8日、本拠地・PayPayドームで行われた阪神戦に1-0で辛勝した。4回無死満塁から明石の併殺崩れの間に1点を先制。先発の東浜巨投手が6回無失点と好投すると、藤井皓哉投手、又吉克樹投手、リバン・モイネロ投手のリレーでこのリードを最後まで守り抜いた。

 試合後の藤本博史監督の一問一答は以下の通り。

(TVインタビュー)
――僅差での勝利でした。振り返っていかがでしょうか?
「もうドキドキでしたね」

――今日の勝利のポイントは。
「なかなかね西くんを捉えることはできなかったんですけどね。ここ最近、なかなか打線の繋がりっていうところがあまりない。もう1点、1点何とか取っていこうという中で、なかなかうまくいかなかったですね」

――今日は三森選手を1番に戻すなど、いろいろと工夫をした。
「そこもうまくハマらなかったですね。バント失敗とか、エンドラン失敗とか、そういうところはやっぱり今日の反省点かなと思います」

――今日の勝利は投手陣、それから守備力が大きい。東浜投手は6回3安打無失点。
「もう安心して、今年の東浜は見られているんで。今日は6回で代えさせてもらいましたけど、阪神に左バッターが多いということでシンカーを多投していたんで、そこでちょっと6回でやめようと。勝ちパターンでいこうということで、理解してもらいました」

――藤井投手、又吉投手は粘り強かった。
「いい球投げてるんですけど、やっぱり阪神打線も勢いがあるんでチャンスを作ってきますよね、そこを凌いでくれたのは、さすがだなと思います」

――最後はモイネロ。
「少し間隔が空いていたんで、心配してたんですけど。いい球いってたんで、明日もいけると思います」

――連敗は3でストップ。
「あと4試合しかないんでね、4試合全て勝つつもりで戦っていきたいと思います」

4回に右翼の中村晃がビッグプレー「ああいうプレーが大きい」

(ペン記者囲み)
――ドキドキした試合。
「もうハラハラやね。なかなかね7、8、9回も勝ちパターンを出してるけど、やっぱり阪神打線も勢いがあるというか。特にあそこの1番、2番、3番っていうところが塁に出たら、4番、5番がすごく引っかかってくる。そこを気をつけようとやっていたんですけど、やっぱり1番、2番、3番でね」

「今日は1番は抑えたかな。2番、3番で打たれた。その辺の出塁というのがね、やっぱりなかなかうまいこといかなかったかな。前半で何とか1点を取ろうと思って、ランエンドヒットとか、いろいろ仕掛けていったけどなかなかそれもハマらなかった。本当これはもうこちらのミスなんで、選手は一生懸命やっている」

――東浜投手が先に点をやらなかった。
「それが1番の今日の勝因だと思いますよね。粘り強く投げてくれたなと思います」

――中村晃選手もライトから走者を刺した。
「なかなかずっとファーストをメインでやってる選手がですね、今日は柳田がDHで出るということで、外野に入れたんですけど、ああいうところでしっかりとプレーしてくれてるのが大きい。打てなくてもああいうプレーが大きいんで」

――あの場面は甲斐選手のタッチのタイミングも良かった。
「タイミングも良かったし、少しボールは逸れていたんですけど、ランナーが逃げたのを見て、タッチしにいってるっていうところが拓也のうまさじゃないかなと思いますよね。案外、ああいうプレーだと、少し諦めモードで少し遅くなるんですけどね。あれはナイスプレーですね」

状態の上がらない柳田、グラシアルは「試合に出ながら状態を上げてもらう」

――監督としてはもう少し打線に元気が欲しい。
「それは人によりますよね。クリーンアップを打っているバッター、うちの核となるバッターに、代わりに当てはめる選手がいるかというとそれはなかなかいない。そこはグラシアルにしても、柳田にしても、状態が悪くても試合に出ながら状態を上げてもらうというのが理想だと思います。打順の変更とかはね、今日、晃を7番にしたっていうのは、繋がらなかったけど、できるだけ何かをしようということでバッティングコーチといろいろと話し合っている。明日はまた変わるかも分からないし」

――下位にチャンスが多く回ってきた。
「本当だったら今宮、牧原(大)、周東っていうところが今、打率的には高くて、これを1番、2番というのを考えてるんですけどね。逆に6番、7番というところに打点のチャンスが巡ってくるんですよ。だからチグハグになってしまう。今日もそうだったんですけど、そこら辺がうまくハマらないっていうところは今は我慢のときだと思います」

――6回に東浜投手はボールが続いた場面があった。
「ちょっと力んでましたね。まだもう1回いけると本人は言ったんですけどね。まだいけますよっていう強い意志を持っていてくれたんですけど、甲斐の話とかいろいろ聞きながら。ちょっとシンカーを多投してて、ボールが緩んできていますよっていう話もあったし、ピッチングコーチからも、もう代えましょうと。本人に代わろうと言ったら、まだいけますと言ったけど、いや代わってくれ、と。こっちのアレで代えさせてもらいました」

――石川投手が抹消になった。交流戦明けのローテも考えている。
「考えていますよ。もう交流戦で投げる予定はないからね。4試合しかないから。その後4日間空くんでね、当然もう、交流戦終わったあとの楽天戦からのローテーションはもう決まってますよ。それは教えません」

――ガルビスは?
「バッティングの内容的に、は元々ホームランバッターじゃないしね、タイミング的には上がってきてるんじゃないかなと思いますよ。ただ明日はレイなんで、外国人を1人ベンチから外さなくちゃいけないんで、そこは考えます」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)