鷹・甲斐野央が2軍戦で158キロマーク 1軍昇格へ「もっと圧倒的な結果を」

ソフトバンク・甲斐野央【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・甲斐野央【写真:藤浦一都】

小久保監督から受けた叱咤「1軍経験があるやつがみっともない」

 ソフトバンクの2軍は30日、タマスタ筑後でウエスタン・リーグの阪神戦を戦い、7-5で勝利した。

 初回、先頭の川原田純平内野手が四球で出塁すると、アルフレド・デスパイネ外野手、渡邉陸捕手、リチャード内野手が3連続適時打。さらに野村大樹内野手、笹川吉康外野手も安打で続き、怒涛の5連打で一気に4点を奪った。2回には佐藤直樹外野手が適時打、4回には真砂勇介外野手にも適時打が飛び出すなど、11安打で7点を奪った。真砂はこの日3安打2打点、リチャードも2安打とマルチ安打を記録した。

 投手陣では先発の奥村政稔投手が5回6安打2失点で勝利投手に。2番手の尾形崇斗投手は最速152キロを記録して1イニングを無失点。3番手の中村亮太投手が3失点と崩れたものの、重田倫明投手が1回1/3を無失点。最後は甲斐野央投手が最速158キロをマークして1イニングを無失点に封じた。

 4月21日の同リーグ中日戦で2点リードの9回に3点を失って逆転サヨナラ負けを喫していた甲斐野。小久保裕紀2軍監督からは「自分のやるべきことを頭の整理がつかないまま、バタバタしていた。1軍経験があるやつが、それはみっともないよ」と檄を飛ばされていた。この日は、その時と同じリードの展開、かつ連投というシチュエーションでの登板に「前回の反省をして、同じ結果だったらダサいんで、今日はもう本当にいつも以上に気合いが入っていました」という。

 この日は2000人を超えるファンがスタンドに訪れ「ファンの皆さんの拍手に乗せてもらえたというか、マウンドに上がった時も凄く気持ちよかったのでその分アドレナリンも出たのかな」とファンの後押しに感謝した。今季は開幕から2軍暮らしが続く右腕。1軍昇格に向けて「カウントが不利になったときに、割り切ってすぐに2球で三振を取れたので、そこは1つよかった。自分としてもレベルアップできたというか、そういうきっかけをつかめるピッチングだったかなと思います。もっともっと圧倒的な結果を残さないといけないなというふうに思います」と語っていた。

【実際の投球映像】2軍戦で158キロマークしたソフトバンク・甲斐野央