“娯楽”を排除した前田悠伍の野球人生…「人と一緒ではいけない」 美酒を浴びた夜、両親の前でも見せなかった甘え

  • 記者:竹村岳
    2026.10.28
  • 1軍

2年連続日本一の夜に…前田悠伍が見据える“圧倒的な頂”

 ホークスは28日、DeNAとの「SMBC日本シリーズ2026」第4戦に勝利し、4連勝で2年連続の日本一を達成しました。高卒3年目にしてレギュラーシーズンで12勝を挙げるなど、日本一に貢献した前田悠伍投手。「飲み会もご飯もいかない」。生活から“娯楽”と呼べるものを排除して、妥協なき姿勢で野球に向き合う21歳は、一体どこを目指しているのか――。親の前ですら見せられなかった喜び。原点のすべては、大阪桐蔭高時代にありました。

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 大阪桐蔭高時代には3度の全国制覇を成し遂げ、ドラフト1位でプロの世界に飛び込んだ。高卒3年目ながらもパ・リーグ3連覇に大きく貢献。リーグ優勝を果たした9月中旬、背番号41はこう語っていた。

「自分がいる時に1つ優勝できたのは嬉しいですけど、まだ日本一は取れていない。日本一になってその場にいられたら、より嬉しいですかね」

 あれから1か月半。日本シリーズ第4戦で先発した左腕は5回途中2失点の投球で試合を作ると、チームは逆転勝ちでDeNAを下し、ホークスが2026年の頂点に立った。歓喜の輪に駆け込み、ナインと喜びを分かち合った左腕。悲願を果たした最高の夜であっても、その心は燃え尽きるどころか、少しも満たされてはいない。

 お酒は飲まない。SNSもやらない。自ら外食に出かけることもない。そして、それを「我慢しているとか、そういう感覚はまったくないです」とはっきり言い切る。21歳の若者が享受するような娯楽を、左腕は日常から一切排除して生きてきた。

 歓喜の象徴であるビールかけですら、本音を言えば「行きたくない」と平然と話していた。まさに、野球こそがすべて。前田悠伍は一体どこを目指しているのか。そうさせるほどの野望とは一体、何なのか――。人生を作り上げてきたのは、“ナンバーワン”への渇望だった。

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この先で分かる3つのこと

娯楽を排除…前田悠伍が人と一緒を拒んで孤独を貫く理由とは
親の前でも納得せず…CS突破の夜に前田悠伍が見せた素顔とは
「俺に投げさせろ」妥協を許さない姿勢を作った高2春の記憶

「いいピッチングしないと」…“人と一緒”を拒む理由

練習を終えて引き上げる前田悠伍【写真:竹村岳】
練習を終えて引き上げる前田悠伍【写真:竹村岳】

背番号「11」から始まった渇望…「俺に投げさせろ」の原点

CSを突破してビールかけを楽しむ前田悠伍【写真:栗木一考】
CSを突破してビールかけを楽しむ前田悠伍【写真:栗木一考】

美酒の夜、両親の前ですら浮かべなかった達成感」

渡米で知った世界基準…前田悠伍が目指す「圧倒的な1番」

(竹村岳 / Gaku Takemura)