「個人的にはギータ」「佑京の守備を挙げたい」
パ・リーグ3連覇を成し遂げたホークス。選手たちを陰から支え続けたスタッフ21人に「記憶に残った名場面」を聞いてみました。前編は伴元裕メンタルパフォーマンスコーチ、ブルペン捕手、打撃投手の計10人が登場します。伴コーチが思わず涙した石塚綜一郎捕手の“一言”。松本裕樹投手のスイッチが入った瞬間、言葉を失った中村晃内野手からの“報告”など、「裏方目線」でレギュラーシーズンの戦いを振り返ります。
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この先で分かる3つのこと
伴元裕コーチが目の当たりにした覚悟「涙しました」
中村晃の引退報告…失意で失った「言葉」とは
劇的満塁弾の瞬間…松本裕樹が待機部屋から飛び出した訳
伴元裕
メンタルパフォーマンスコーチ
その覚悟に涙しました
石塚ですね。顔面に死球を受けた6月23日のオリックス戦。彼は病院に行った後、ドームにまで戻ってきた。深夜の1時ごろだったと思うんですけど、彼は『明日もいけます』と。その覚悟に涙しました
ブルペン捕手
瓜野純嗣
1軍ブルペンキャッチャー兼ビデオアナリスト
春先とは段違いでした
津森(宥紀)の復活ですね。ブルペンにおいて、存在感がとても大きなものになっている。開幕前、2軍に落ちた時は『ここを掴めたら』という(技術的な)部分があったんですけど、本人がちゃんとそこをものにして1軍に戻ってきた。昇格して初めて受けた瞬間に『これが本当に津森か』と思いましたね。春先とは段違いでした。試合の後も『どうですか』と聞いてくるんですけど『津森が思っているよりも球は走っている』と言ったこともあります。彼がいたからこそ、強固なブルペンを作れたのかなと
張本優大
1軍ブルペンキャッチャー
その瞬間に待機部屋からまっちゃん(松本裕樹)が飛び出してきた
8月20日、引き分けに終わった日本ハム戦(エスコンフィールド)です。全員が力を出して、総力戦で負けなかった。1-5から
栗原(陵矢)の満塁弾で追いついて、その瞬間に待機部屋からまっちゃん(松本裕樹)が飛び出してきた。リリーフは展開によって投げる、投げないがあるから、スイッチの入れ方も難しいと思うんですけど。
伊藤(優輔)や
小林(樹斗)もゼロで抑えてマジックも減った。層の厚さはホークスの強み。あの試合がとても記憶に残っています
打撃投手
浜涯泰司
1軍バッティングピッチャー
やっぱりここぞで持っているスターだよね
個人的にはやっぱり
ギータ(柳田悠岐)やね。7月から最後にかけての頑張り、めちゃくちゃすごくない? 自主トレをずっと一緒にやっていて思い入れも強いし、怪我なくやれたらこれくらいはできるんだと証明したシーズンになったんじゃないかな。レガシーデー(5月24日)でヒーローになることもそうだし、オールスターでホームランを打ったりね。やっぱりここぞで持っているスターだよね
戸部浩
1軍バッティングピッチャー兼アナリスト
今年はより一層すごかった
(周東)佑京の守備を挙げたいですね。『これ』というよりは、本当に度重なる好プレー。一昨年、去年もすごかったと思いますけど、今年はより一層すごかった。チーム全体としても、カットプレーとか、要所で守備が光ったシーズンだったと思うので。その中でも特に佑京が印象に残りました
寺地健
1軍バッティングピッチャー
彼の活躍は嬉しかったです
個人的には
正木(智也)の活躍です。チームが勝つために、勢いをつけられる選手。だからも優勝争いができる位置にいたんだと思います。バッティング練習では自分が投げることが多いんですけど、彼の活躍は嬉しかったです
岸健太郎
1軍バッティングピッチャー
あの内容とタフさはとても心強かったですよね
個人的には、
上茶谷(大河)投手の先発転向かなと思います。パッと任されていきなり結果を残した。あれが先発陣をより厚くしたのかなと。あの内容とタフさはとても心強かったですよね。今年のはじめ、まだ彼のロッカーが決まっていなかった時に僕の横に来て、よく話をしていたんです。だから初先発した7月16日も『なんとか勝ってくれたら』と思っていました。中継ぎから転向して、あれだけの成績を残したのはすごいと思います
柳瀬明宏
1軍バッティングピッチャー兼1軍担当広報
裏方さんで、晃に感謝していない人はいないんじゃないですかね
(中村)晃の現役引退を挙げたいですね。2020年ごろから自主トレを一緒にするようになったのも、彼の中では『何か変えないと』という思いがあったと思います。野球に対する姿勢、打席に立つまでの準備。それを間近で見るようになって、あらためてすごく真面目なんだと知りました。『今年で辞めます』と聞かされた時は、それ以降の記憶がないくらい(の衝撃でした)。裏方さんで、晃に感謝していない人はいないんじゃないですかね。それくらいチーム全体のことを見てくれているので。本当にお疲れ様でしたという気持ちです
伊藤祐介
1軍バッティングピッチャー
今年の守備は神がかっていたじゃないですか
佑京の存在が大きかったと思います。これまでもそうですけど、今年の守備は神がかっていたじゃないですか。野球センスなんですかね。僕は今年の1月、自主トレのサポートをさせてもらったんですけど、選手会長の看板をおろして、いい意味でのびのびとプレーしていたように感じます。ゴールデン・グラブ賞の中でも、今年はベストだと思いますね。すごかったです
草野晃平
1軍バッティングピッチャー
“王者”という空気を感じました
エスコンでクリ(栗原)さんが打った満塁ホームラン(8月20日の日本ハム戦)ですね。スタッフはベンチ裏の控え室で見るんですけど、ガッツポーズしました。この展開でも負けないのかと。今年ならではの強さ、“王者”という空気を感じました。クリさんの確信歩きも、めちゃくちゃカッコよかったです
(竹村岳 / Gaku Takemura)