「(カウント)1-1になって(バントを)取り消したんですよね」
ソフトバンクは8日、みずほPayPayドームでの日本ハム戦に14-1で勝利し、優勝マジックを「13」とした。先発のリバン・モイネロ投手は走者を出しながらも要所を締め、6回まで相手打線を無得点に封じた。4点リードの7回に1点を返され、なお1死一、三塁の場面で降板。2番手の津森宥紀投手が後続を2者連続三振に仕留める見事な火消しを見せた。8回は松本裕樹投手、9回を伊藤優輔投手がそれぞれ無失点に抑え、リードを守り切った。
打線は初回無死一塁で周東佑京外野手が3号2ランを放ち、先制に成功。3回には栗原陵矢内野手が35号2ランを放ち、大きな追加点を挙げた。8回は2死満塁で周東がランニング本塁打を放つと、栗原にもこの日2本目となる36号2ランが飛び出すなど、一挙に10点を奪った。この日1軍昇格し、6番一塁で先発した山川穂高内野手は3打数無安打に終わった。試合後に取材対応した小久保裕紀監督は2本塁打6打点の周東と共に、窮地を救った右腕を絶賛した。指揮官の主なコメントは以下の通り。
会員になると続きをご覧いただけます
この先で分かる3つのこと
バント作戦を一転、周東佑京の先制2ランを生んだ直感
小久保監督も覚えている自身の満塁ランニング弾の思い出
窮地を救った津森宥紀へ贈った「投手のMVP」の称賛
初回、周東選手が先制の2ラン。バントの構えをした後の一発だった。
「(カウント)1-1になって、取り消したんですよね。本当は送るつもりだったんですけどね。よくわからないですけど、よく打ちましたね」
好守もあり、ランニング満塁本塁打もあり、スピードが光った。
「センターの守備は、本当に彼がセンターを守ってなければ、防御率はかなり今よりも上がってるというぐらい、すごく貢献度が高いんでね。ランニングホームランは、どうやら僕が現役の時に打った以来らしいですね。満塁ランニングホームランね。いい思い出になったんじゃないですか」
監督ご自身は覚えている?
「覚えていますよ。その時は1イニングに2本の満塁ホームラン。2本目のが僕のランニングホームランだったんで。覚えています」
4番の栗原選手が2本のホームラン。
「モイネロが投げているんで、そんなに点は取られないだろうという中で、ホームランを打った佑京にバントをさせてまで取りにいった1点だったので、そこはクリーンナップのどちらかが返してくれると思っていた。あのホームランは大きかったですね」
津森投手が、気迫のリリーフを見せた。
「最後は大味な試合になりましたけど、今日のポイントは津森です。あそこで、きっちり相手に行った流れを、1アウト一、三塁から連続三振ですから。投手のMVPは、今日は津森だと思います」
山川選手が久しぶりにスタメン。
「やっぱり経験のある選手なんでね。この9月の最後の戦いの中で、経験をしっかり活かしてほしいという思いで、彼らしいバッティングを期待しています」
今シーズン残り20試合を切った。改めて、ここからの戦いで大事にしたいことは。
「すべて大事ですよね。しっかり優勝に向けて着実に1歩ずつ歩みを進めたいなと思います」
その結果がホームランに。
「そうでしたね。あとはバントをやろうかと、(ストライクを)取りにくる球を打ってくれたらと思っていた。逆球で、コース的には難しかったんですけど、取りにきたところをその通りに打ってくれた」
山崎福也投手を攻略。
「長谷川コーチが対策を考えてくれました。細かいところは言えないんですけど、野球をじっくりと見ている人ならすぐわかると思います」
監督自身も経験しているランニング満塁弾。周東選手は悠々と生還していた。
「本当、悠々とでしたね。佑京の足なら。それよりも先制の2ラン、栗原の(1本目の)2ラン、あとは津森の火消し。皆さんは書きたいところでしょうけど、(ランニング満塁弾の)扱いは小さくていいのかなと思いますね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)