「ハズレドラ1」と叩かれて…上茶谷大河が明かす苦悩の過去 7年越しのキャリアハイが意味するもの

  • 記者:竹村岳
    2026.08.28
  • 1軍
8勝目を挙げて喜ぶ上茶谷大河【写真:井上学】
8勝目を挙げて喜ぶ上茶谷大河【写真:井上学】

6回2失点で8勝目…1年目を塗り替えるキャリアハイに

 右腕が握りしめた1球には、背負い続けた8年間の葛藤が詰まっていた。かつて耳に突き刺さった“期待外れ”という心無い声。「ドラフト1位」の重圧を知る男が、自らの手で野球人生を塗り替えてみせた。上茶谷大河投手が自己最多となる8勝目。守護神の杉山一樹投手から手渡された記念球は、苦悩の末に掴んだ新たな“財産”となった。

 27日に行われたロッテ戦(ZOZOマリン)で先発登板。2回に3連打、3回にはソロを浴びて1点ずつ失ったが、それ以外はきっちりと締めた。6回2失点、9つの三振を奪う力投。「調子は良かったと思います。前半はリズムが悪く、毎回ランナーを出してしまいましたが、何とか粘ることができました」と汗を拭った。7月から先発ローテーションに加わり、6戦4勝。首脳陣の期待に、最高の結果で応えている。

 今季がプロ8年目。ホークスには現役ドラフトで加入したが、プロの世界には「ドラフト1位」で飛び込んできた。東洋大からDeNAに入団し、1年目の2019年に7勝をマーク。ただ、この数字がキャリアハイの成績となっていた。SNSを通じて容赦無く投げつけられたのは耳を疑う辛辣な言葉。痛烈だったダイレクトメッセージは今も忘れられない。

「不甲斐ないことくらい、自分でもわかっていますよ」――。

 苦しみ抜いた過去があるからこそ、キャリアハイの8勝目が意味するものは、上茶谷にとってあまりにも大きかった。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

「ハズレドラ1」と叩かれて…上茶谷大河が明かす苦悩の過去
ボールを投げずに肉体改造?自己最速を更新した命懸けの挑戦
自身最多8勝目を達成も…上茶谷大河が口にしたチームへの想い

1年目から結果を残した“ドラ1”の先輩たち

杉山一樹からウイニングボールを受け取った上茶谷大河【写真:井上学】
杉山一樹からウイニングボールを受け取った上茶谷大河【写真:井上学】

“命懸け”で取り組んだ肉体改造「食事もデータ」

(竹村岳 / Gaku Takemura)