11日のロッテ戦はモイネロが先発
ソフトバンクは10日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。上沢直之投手、大津亮介投手、前田悠伍投手ら7人が参加し、それぞれの調整で汗を流した。倉野信次投手チーフコーチ兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。
無傷の10連勝をマークした前田悠については「想像をあっさり超えてしまった」と絶賛。また、11日のロッテ戦にリバン・モイネロ投手が先発することを明言した。主な一問一答は以下のとおり。
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この先で分かる3つのこと
・「今年5勝」想定をあっさり超えた前田悠伍の成長の理由
・復帰のモイネロを6連戦初戦に抜擢した「戦略的な理由」
・「キャリア最高」と倉野コーチが絶賛する上茶谷の進化
前田悠伍投手が10連勝。改めて今年の良い点は?
「開幕は出遅れたんですけど、1軍に上がってきてからは、悠伍の良さが、登板を追うごとに出てきているなという風に思ってます。1軍のマウンドで成長し続けているというのが、すごく頼もしく見えますね」
前田悠投手はテンポやリズムの話もしていました。直球も力がありますが、一番評価される点は?
「やっぱりマウンド上での考え方とか勝負感。教えてできるものではないものを持ち合わせているっていうところは、ここまで育ってきた環境も含めて、かなり非凡なものを持っているなと思います。 当然、球速も昨日は自己最速を出すくらいですし。ちょうど中6日が3週目だったので、かなり疲れは蓄積されてきてるのかなと思った中での昨日のピッチングだったんで。正直、驚きの方が結構強いですね。 初回からかなり出力が出ていたので。4回、5回ぐらいでガクッと来るかな、とちょっと予測はしてたんですけど、それも上回って、全く落ちずに。7回も149キロだったり出力が出ていた。コントロールもそれほどバラツキもなかったので、スタミナ面でも相当な成長を感じますね。褒める言葉以外出てこないですよ(笑)。なかなかいないですよ。いないからこそ、そういう記録も出てくるんでしょうけど。本当に素晴らしいですね。技術もそうですけど、メンタル的にも」
入団当時から手塩にかけて育ててきたと思うが、3年目に10勝することを想像していたか?
「いや、全く想像してないです。今年できれば5勝ぐらいという予測は自分の中ではしていたんですけど。それをあっさり超えてしまっていますね」
海外でも多くの投手を見てきたと思うが、その中でもポテンシャルや将来性も含めて、今後も楽しみか?
「そうですね。まだまだ伸びしろはあると思いますので。これで満足するような選手じゃないですし、まだまだ高みを目指していこうという話は、常々しているので。彼は満足することなく進み続けると思うので、こちらもそれなりの要求をしていきたいなと。こっちもこれで満足しているわけではないので、もっともっとレベルを上げることを要求していきたいと思います」
先発投手陣は、今後はコンディションを見ながら調整していく感じか?
「計画もありますし、プラスで状態を見て修正をかけていく。いくつかプランを考えて。『来週1週間分かりません』という状況ではもちろんないんですけど。2週間先については『次の状態を見て決めようか』というのは、今年やっぱり多いですよね」
モイネロ投手が1軍復帰。
「頼もしい存在が戻ってきてくれるということで、僕も嬉しく思います。もちろん期待は大きいんですけど、去年の成績イコールと言ったらまだ分からないと思います。まだ1軍で投げていないので、1軍でのパフォーマンスをしっかり見ていきたいなと思います。ただ、存在感は大きいので、すごく嬉しく思いますね」
2軍で2試合登板。その投球をどう見ていた?
「もう2軍ではこれ以上はパフォーマンスが上がらないだろうというところだったので、次は1軍で。100%ではないと思います、あの2軍のピッチングは。ただ、その100%に近づけていくためには、もう1軍で投げるべきだと思うし、勝負できる状態にあることは確かなので。結果はどうなるかわからないですけど、1軍で勝負できるという判断をしています」
球数としては2軍でも80球台だった。明日はどのようなプランになる?
「それは何球とは言えないですけど、無制限に投げることはないです」
その中でも、6連戦の初戦を任せたというのは期待の表れか?
「当然期待もありますし、他のピッチャーが信頼できないわけでもないです。いろんな戦略があって。信頼度の順番で初戦、2戦目、3戦目と決めているわけではなくて。その後の試合の日程や予定、対戦相手も含めて全部見ながら、どういう順番で行くのが良いかという戦略的なところですね。期待というよりは戦略的なプランです」
徐若熙投手も練習していたが、術後の経過は順調か?
「そうですね。当初のプランよりは回復が早く進んでいる感じはしますね。まだ強く投げていないので分からないですけど。戻ってきてほしいのは山々ですし、怪我している人はみんな戻ってきてほしいんですけどね。もちろん無理はさせないですし、戻ってきてほしいのは当たり前ですね」
新外国人のジャクソン・ラトリッジ投手はお盆過ぎくらいに合流するという話も。
「決まってから、アメリカでどういう調整をしているのかという情報は入っているので。実際来てみて話してみて、というところで今後のプランが決まる。1人でも多くの戦力が欲しいという思いは、当然あります」
モイネロ投手が復帰する中で、スチュワート投手や松本晴投手も存在感を出してきたことは嬉しい悩み。
「本当にチーム内競争も、今までは先発が揃わない時期もあったんですけど、今は新たな競争が。上茶谷と悠伍があれだけの活躍をしてくれていますので。競争が激しくなっているのは事実ですね」
上茶谷大河投手は前回登板でも152キロをマークするなど、先発になっても出力が高い投球を続けている。
「中継ぎの時も出ていました。153キロまで出たのかな? 今年の初めの中継ぎの経験というのがかなり大きかったと僕は思いますね。本人もそう言っているんですけど。それが今の先発にも役立っているなと思っています。ポテンシャルが高いなと思うんですよ。今シーズン入ってからずっと先発をやっていたわけじゃないのに、少しの調整であれだけのピッチングをする。何がすごいかって、やっぱりスタミナ面なんですよ。中継ぎで1イニング投げているピッチングを7イニングできるというのは、これは相当な能力ですね。上茶谷に関しては、多分キャリアの中で一番良い状態だと思うんです。それをあの年齢でさらに成長したというのは、彼の努力というか、頭が下がる。素晴らしいものがありますね」
1回の出力を7回まで続けるための調整や努力があると思う。
「持っているものも高いと思うんですよ。DeNA時代に先発も中継ぎも両方やってますし。去年は肘を怪我してしまったので、そういうわけにいかなかったんですけど。上茶谷はホークスに来て、まず体質改善というか、肉体改造から始まって。新たにプロ野球選手としての能力を身につけたと思うんですよね。 それって本人の努力でしかなくて。朝からずっと動いてますし、遠征先でも早くからトレーニングしてますから。すごいなと思います」
(飯田航平 / Kohei Iida)