今宮健太が口にした“自責の思い” チャンス減少で7月はわずか1安打…己に向けた矛先「それに尽きる」

  • 記者:福谷佑介
    2026.08.03
  • 1軍
適時二塁打を放った今宮健太【写真:栗木一考】
適時二塁打を放った今宮健太【写真:栗木一考】

11試合ぶりのスタメン出場で勝利を呼ぶ適時打も…

 久しぶりのスタメン起用だった。実に11試合ぶり。前回は7月16日の日本ハム戦(エスコンフィールド)まで遡る。8月2日の楽天戦(楽天モバイル最強パーク)。「8番・三塁」でスターティングラインナップに名を連ねたのが、今宮健太内野手だった。

 勝利に結びつく一打を放ったのは4回だ。逆転に成功し、なおも2死一塁の場面。楽天・古謝のボールを弾き返した打球は左翼線で弾み、一塁走者の牧原大成内野手が生還した。貴重な適時二塁打となり、ベース上で今宮はベンチに向けて軽く左手を掲げた。

 ただ、試合後の背番号6に笑みはなかった。チームは10-6で勝利。誰よりも早く、帰りのバスに乗り込んだのが35歳だった。口をついて出たのは自らを責める言葉。なかなかない出場機会。その矛先を己に向けた——。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

村松有人野手チーフコーチが語る起用の狙い
首脳陣が練習で感じ取っていた復調への兆し
「自分が打ってないだけ」出番減少に向き合う今宮健太

「出番がないのは自分が打ってないだけですから」

 12試合ぶりの安打、それが貴重な得点に繋がる適時打になっても、言葉は少なかった。

「もっと打たんといけないですね」

 7月のスタメン出場はわずか2試合だけ。途中出場を含めても、5試合の出場にとどまった。不動の遊撃手としてチームを支えてきた35歳にとって、レギュラー定着後は初めてとも言える経験。そんな難しい状況で、今宮はきっぱりと言い切った。

「出番がないのは自分が打っていないだけですから。それに尽きますよね。自分が打っていて出番がないというわけじゃないので。そこに関しては自分次第じゃないですか」

 4月末には.281あった打率は、この日を終えて.197まで低下。若い庄子雄大内野手や復調してきた野村勇内野手、川瀬晃内野手の出場機会が増え、ベンチで試合を見つめる時間が長くなった。ただ、すべては自分の責任——。今宮が語ったのはそれだけだった。

 この日、背番号6をスタメン起用した意図を村松有人野手チーフコーチが明かす。

「状態もだいぶ上がってきたので、ちょっとスタメンで行こうというところでした。(長谷川勇也打撃コーチ兼スキルコーチ)バッティングコーチからの提案もあったので」

 相手先発がサウスポーの古謝だったことに加え、徐々に打撃の状態が上がってきていることを、首脳陣は日々の姿から感じ取っていた。「練習ではだいぶ良くなっていて、それが出せたんじゃないか。また来週、チャンスがあると思うので、そこで引き続き結果を出してほしいです」。

 優勝争いが佳境を迎える後半戦。若手の勢いだけでは越えられない場面が、必ず訪れる。いくつもの修羅場をくぐり抜けてきたベテランの存在は、何よりも心強い。3年連続リーグ優勝のため、今宮健太の力が必要だ。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)