張が8奪三振の好投
ソフトバンクの2軍は9日、ファーム・リーグのオリックス戦(みずほPayPayドーム)に4-1で勝利した。先発の張峻瑋投手は6回2/3を投げて4安打1失点、8奪三振の好投を披露した。その後は、大山凌投手が1回1/3、大江竜聖投手が1回を無失点に抑えた。
打線は5回に2つの四球で好機を作ると、山下恭吾内野手の適時打で先制。6回には1死満塁から秋広優人内野手の押し出し四球、藤野恵音内野手の適時打、代打の中村晃内野手の犠飛で3点を加えた。試合後に取材対応した斉藤和巳2軍監督は、先発の張について「今まで見た中で一番良かった」と絶賛。ベンチで試合を見守った倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)との会話も明かした一問一答は以下の通り。
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この先で分かる3つのこと
好投の張に倉野コーチが漏らした支配下への「本音の評価」
引退の中村晃に斉藤監督が『ワガママを言って』と望んだ訳
試行錯誤を続ける山川が「凡打」への意外な手応え
5月31日の西武との2軍戦の時も良かったが、それ以上に良かったか?
具体的にどこが良かった?
「ストライク先行はもちろんできているし、ボール自体もしっかり操れているところがあった。追い込んでからもそんなに甘いボールがなかったので。しっかりボールを操ってピッチングをしていた感じがした。嶺井(博希)がキャッチャーだったので、いつもとちょっと配球も違うかなと思いながら見ていました」
今日の感じが続けば支配下も見えてくる?
「十分。今日、倉野さんもベンチに入ってくれていたので。支配下の話じゃないけど『これなら(投球としては)十分ですよね』という話は、2人でしていたくらいなので」
7回途中で大山投手に継投した。ピンチの場面で使いたいという意図があった?
「張の球数を見て、今回は3軍戦で投げてから中5日できているので、次の登板のことも考えて。それは事前にコーチと話して『100球ぐらいを目処に行きましょうか』っていうところで。ちゃんと交代させられるタイミングを張が作ってくれた(笑)」
倉野コーチが球場に来たのは?
「投手練習もあったから。そこで2軍戦もやっているからって。事情は聞いていないけれど、たまに筑後まで来てくれるので。たまたまそこが張(の登板)だったということかもしれない。事情は聞いていないです」
張投手がホームランを打たれた1球について。
「甘いボールではあったけれど、そんなに調子のいいバッターではなかったという部分もあったので。ある程度球数も来たところで。1試合投げたらそういう失投もあるので、それをしっかり捉えられたというくらいにしか見ていないです」
この3日間はみずほPayPayドームでの試合だった。選手たちの変化や、これから活かしてほしいことは?
「やっぱりここで試合ができる選手にならないといけないので、それは育成選手だけでなく、支配下の選手も含めてね。そういう選手になっていってもらいたいなと思う。支配下選手に関しては1軍を経験している選手もいるので、もう一度またここに戻ってくるという気持ちで。明日からはそれぞれの2軍の球場でやるので、そういう気持ちを忘れずに、やるべきことも含めて気持ち的な部分をどれだけ継続していけるかが、彼らにとっては大事かなと思います」
緒方理貢選手は春先はスピードが上がらず苦労したり、怪我もあった。今の姿は監督からどう見えている?
「まだスピードは出るかなという感じはするけどね。1軍に行ったら、また気持ちも変わってくると思うので、そういうところでいい変化をしてくれたらなと思います」
中村晃選手は引退発表をしてから何か姿の違いは見える?
「特に晃は何も変わることなくやってくれているので。逆に周りの我々のほうが何か変わって意識してしまうくらいの感じなので(笑)。ただ選手を見ると、いろいろ晃に話を聞いたりしているので、そういったところは『今聞かないと』という気持ちが自然と湧いてきているのかなと感じもする。そこに関しては晃もいろいろ選手と話してくれているので、こちらとしては非常にありがたいです」
ヒットも出て、打点もついてきている。
「(状態は)上がっているとこっちは思っているけど、求めるレベルが高いからね、晃は。だから本人がどう思っているかというところ」
野球以外の部分についてはどう見えている?
「非常に手本になってくれている。最後までベンチにもいてくれるし、もっと言うと、若い選手のミーティングにも全て出てくれているので。それって簡単なようで簡単ではないというか。そこは出なくてよかったり、交代したら山川を含めてベテラン選手は融通を利かせているので。そういったところは一切、本人から注文がないので、こちらが逆に心配になるくらい。『もう最後くらいワガママを言ってくれ』とこの間話をしたら、今度の倉敷の阪神戦の時は『残って練習させてもらいたい』と本人から言ってきた。彼が最短で1軍に戻れる手助けを僕らがどれだけできるか。手本にもなりますし、僕らもなんとかサポートしたいなという思いでやっています」
山川選手はまだ少し打撃に悩んでいる?
「色々と試しているみたいですけどね。フォーム的なところも含めて。でも、さっき話しているのを聞いたら、『今日の凡打の感じが感覚的に良かった』みたいな話をしていたので、今後どういう変化をしてくれるか楽しみですけどね」
秋広選手がレフトフライで一塁からタッチアップをする好走塁があった。
「走塁はホークスの伝統でもあるので、それは走塁コーチも常々、選手に言ってくれている。次の塁を盗むという部分での意識はみんな持ってくれている。だから足が速くなくてもああいう走塁ができるというのは、そういう空気感がこのチームにある証拠でしょうね」
山下選手が先制適時打。支配下登録は投手が続いているところで、育成野手はどう見ている?
「育成野手にとっては、チーム事情がいろいろあるので、頑張っていてもなかなかそういう巡り合わせが難しかったりする。だけど、彼らも毎日必死にやっていますし、山下も打つ方だけでなく、守備もアーリーでコーチにお願いして、西尾(歩真)も含めて、全てレベルアップしないといけないと思いながら毎日やっている。それがこういう試合の中で出たり、特に今回の3連戦はホームゲームのPayPayドームでいいプレーができたのは、彼らにとっても励みになると思います」
(飯田航平 / Kohei Iida)