中村晃に贈る言葉「空気感が怖かった」「まだ引退しないで」…選手16人が語った思い出と“本音”
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記者:竹村岳, 記者:飯田航平2026.07.04
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柳田悠岐も「寂しい気持ちが強いです」
中村晃内野手が3日、今季限りで現役を引退することを発表しました。ホークス一筋19年の36歳が下した決断――。驚きの一報を、ナインはどのように受け止めたのでしょうか。鷹フルでは15選手プラス首脳陣に総力取材。柳田悠岐外野手、今宮健太内野手ら“盟友”が語った思いとは。川瀬晃内野手が会見場に「1輪の向日葵」を持って行った理由、栗原陵矢内野手が「怖い」とすら感じた姿……。背番号7にまつわる秘話が、チームメートの口から続々と明かされました。
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この先で分かる3つのこと
会見場に飛び込んだ川瀬晃…持参した1輪の向日葵
庄子雄大や柳町達が脱帽…準備に見るプロ意識
#0 川瀬晃
「プロ野球というものを教えてくれた先輩です。自分が一番なりたい姿ですし、正直まだ一緒にやれると思っていました。『お疲れ様でした』というよりは、僕はまだ寂しさの方が……。もっと一緒に野球をしたかったという思いが強いです。(会見に向日葵を1輪、持っていったのは?)僕は本来あの場にいなかったんですけど、入りたかったので。花束は人数分しかなかったので、落ちている向日葵で行きました」
#00 渡邉陸
「朝起きてから知って『そっか……』と思いました。晃さんとも筑後で話をしながら、いつかそういう日が来ると思っていたんですけど。(学んだことは?)試合前の準備が一番ですね。『晃さんでもこんなに準備するんだ』という驚きもありましたし、そこが一番学んだことです。もっと一緒にやりたかった、そういう気持ちが一番強いです」
#2 カーター・スチュワート・ジュニア
「すごい成績やキャリアがあるし、尊敬できる選手です。自分たちが今できることと言えば、もうひとつ勲章でもあるパ・リーグ優勝、日本一を中村選手の経歴に乗せて送り出す。それが僕らができることだと思うので、それを目指してやっていきたいと思います」
#6 今宮健太
「多分、自分がまだ20代だったら、『え、もう辞めるんですか晃さん』と言っていると思うんですけど、年齢も同世代。そう考えれば色んな事情であったり、苦しいことであったりは、なんとなくは頭にはありました。寂しいですね。(2022年からは選手会長を引き継いだ)『お前なら大丈夫だろう』的な感じだったと思います。選手会長として何ができたのか、今もわからないですし。晃さんを見てきた中でそれを上手く引き継いでいきながら、チームを良くしていけたらという思いはありました。晃さんなくしてここまでやれたかと言われたら、正直僕らはなかなかやってこられなかったと思います」
#9 柳田悠岐
「野球だけじゃなくて、寮の時からたくさん一緒にいたので。寂しい気持ちが強いです。(6月8日に伝えられた?)決めるのが早くてびっくりしました。本人が悔いなく決めたことだと思うので。『長い間お疲れ様』という気持ちが強いです。一緒にレフトとセンターを守って、たくさん助けてもらいましたし、打撃でもいいところで打ってくれたので。頼もしい選手でした」
#19 大津亮介
「いつも優しいイメージしかないです。本当に、みんなの兄貴という感じでした。(一塁守備で助けてもらった?)晃さん、めちゃくちゃ上手いですよね。ファーストを守られている時、僕が一塁牽制で刺したこともあるので。よく『今日も行きますね』みたいな話はしていました。(中村晃選手は『後輩にホークスの伝統を受け継いでいってほしい』と話していた)晃さんの背中をみんな見ていますし、やっぱり『ああいう先輩になりたいな』というのはみんなが思っていることなので。少しでも近づけるように頑張りたいなと思います」
#24 栗原陵矢
「昨日の朝に電話をもらったんですけど、かかってきた時に『そういうことなのかな』って思いました。寂しいですね。でも晃さんの方から『今年は最後までやるし、もう1回上がれるように』という話をされたので。僕ももう1回やりたいですし、『お願いします』という話をしました。(思い出は?)初めて僕が自主トレに行ったのもそうですけど、入寮して、西戸崎で初めて後ろからマシンバッティングを見させてもらったのが晃さんと長谷川(勇也)さんでした。その時の印象がすごく残っていますけど、怖かったですね。先輩としての怖さよりも、打っている雰囲気、空気感というか。それがすごく印象に残っています」
#25 庄子雄大
「何時からグラウンドに出て、アップして、キャッチボールをして……。時間で決められているんじゃないかというくらいすごいです。バッティングなら何球目にバントをしたり、逆方向に打ったり、毎日同じことをするのはすごいなと思いますし、お手本にしようと思ってもその領域にいくには何年、何十年とかかるんだろうなと感じるので。本当に尊敬の一言に尽きます。(プロの生き方が凝縮されている)晃さんの1日ってどれくらい長いんだろうって。僕も球場に早めにきますけど、僕より早いですし、毎日変えることなく淡々とやられている姿は本当に勉強になります」
柳町「あの時教わった言葉の通りだな」
#32 柳町達
「晃さんの姿を見て僕も成長してきた。寂しい思いは当然ありますけど、晃さんが決めたことなので。これから晃さんのように、後輩に慕われる選手になっていきたいです。(何が一番すごかった?)試合に対する準備です。人間、いい時は継続できるんですけど。体調が悪い時だったり、逃げ出したくなるような時でも変わらず、毎日同じような表情や姿勢だったので。自主トレを含めて、そういうところを教わりました。僕が代打で待機している時も『代打の時ってどう考えていますか』みたいな話もしたので。『あの時教わった言葉の通りだな』と、今になって思えることがたくさんあります」
#45 谷川原健太
「ずっとお世話になっていたので、寂しい気持ちです。こんな生意気な僕でも優しくしてくれましたし、参考になることも多かったので。(19年というキャリアはどう思う?)やばすぎますって。僕あと8年ですよ? 実績はもちろん、いろんなものがあるからこそ続けられると思うので。本当にすごいです」
#61 川村友斗
「プロに入ってから晃さんや柳田さんは、僕にとってはテレビの中の人でした。でも、いざホークスに入ってみると、僕が育成だった時から本当に親身に接してくれて。野球選手としてはもちろん、人間としても憧れです。(思い出は?)2024年にA組のキャンプに入ったんですけど、宮崎で牧原(大成)さん、(現西武の)仲田(慶介)と、僕と晃さんで焼肉に連れていってもらいました。初めてグラウンド以外でお話させてもらったのが印象に残っています。またご飯に行きたいです」
#62 海野隆司
「まだ(引退を決断するのは)早いんじゃないかと思いました。(どういう存在だった?)お手本です。野球はもちろん、私生活も含めて、お手本のような先輩でした」
#64 上茶谷大河
「アサイー部の部長であることは忘れないでください。お疲れ様でした。(上茶谷投手が部長では?)僕は会長です。嘘です。僕は見習いです。晃さん、部長の立場を忘れることなく。そこはまだ引退しないでください」
#66 松本裕樹
「シーズン中のこういう段階で発表があったのは、シンプルに驚きました。その気持ちが一番ですね。スタメンじゃなかったりという日が多い中で、変わらずに準備をしている姿を身近で見てきたので。そういった印象が強いです。(思い出はありますか?)この前も、筑後ですごいホームラン(逆転サヨナラ満塁本塁打)を打っていましたよね。まだやれるんじゃないかと皆さんも思っていると思うんですけど、そういう気持ちは自分の中にもありますね。またチームとして一緒に戦えれば。最後までそういった姿を見せてくれると思います」
#99 野村勇
「晃さんからは、準備の大切さを学びました。ずっとホークスを引っ張ってこられた人なので、感謝しかないですね。(川瀬選手は、一塁でショートバウンドを捕ってもらった記憶があると言っていた)僕もめちゃくちゃありますね。晃さんがファーストだったら心強かったですし、カバーしてもらえるイメージはありました」
#80 本多雄一コーチ
「一緒に現役をやっていて、真摯に取り組む。自分に嘘をつかないよね。特に晃は球場入りも早い。いつもいいパフォーマンス、いい状態で野球に打ち込んでいたし、その志がすごかった。人って、いい状況ばかりではないと思うんです。どういう仕事であれ、任されたことは誰にでもできる。そうじゃなくて、任されたこと以外にも執着心を持ってやるというのは、本当に晃のお手本のような人間性。指導者になれば、間違いなく人間味のあるいい指導者になると思います」
(竹村岳 / Gaku Takemura), (飯田航平 / Kohei Iida)