木村光に見え始めた“疲労の色”…4発8失点の大関友久にも言及 倉野信次コーチの一問一答

  • 記者:竹村岳
    2026.06.08
  • 1軍
倉野信次投手コーチ【写真:竹村岳】
倉野信次投手コーチ【写真:竹村岳】

2軍戦で登板した上沢直之に「映像は見ました」

 ソフトバンクは8日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。カーター・スチュワート・ジュニア投手、大津亮介投手、アレクサンダー・アルメンタ投手、大関友久投手、松本晴投手が参加。5人が練習を終えた後、横浜から帰福した徐若熙投手も調整を行った。

 練習後、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。一問一答は以下の通り。チーム2位の23試合に登板している木村光投手の状態に言及。見え始めた“疲労の色”を認めつつ「本人にもそういう話はしています」と明かしたことは? また5日のDeNA戦で4発を浴びて8失点を喫した大関の「課題」も明かした。

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この先で分かる3つのこと

木村光と交わしている会話の中身
2軍で生まれている「新しい競争」とは
シーズン中盤…投手運用で心掛けていること
7日のDeNA戦、徐投手は打球が直撃するところもあったが。
「一応、問題はないです」
中6日で回すには、体力面も課題に挙げていたが、次回に向けてもクリアできていそう?
「クリアはできていますけど、いろいろと考えはあります」
伊藤優輔投手がプロ初勝利を挙げた。今年良くなっている部分は。
「去年のはじめは先発をさせていて、リズムが上手くいかなかった。途中から中継ぎに戻して、それから自分のパフォーマンスが出るようになったかなと。それからは継続して、できていると思います。今年の前半、1軍にいた時はちょっと制球が良くなかったところもあって、そこをファームで改善できたので。このポジションにいるという感じです」
巨人時代には右肘のトミー・ジョン手術も経験するなど、怪我の多いキャリアだった。
「こっち(ホークスに移籍)に来てからは、そういうのはないですね。僕もプロ初勝利だと知らなかったんですよね。巨人で勝っているものだと思っていました。1つ勝ちがついてよかったです」
上沢直之投手が2軍戦で登板した。
「まだ本人とは話せていないですけど、当然映像も見ましたし、レポートというか報告も受けました。出力に関してはそんなに問題ないかなと。あとは精度であったり、球数というところ。もうちょっと伸ばしていかないといけないのかなとは思います」
もう1度、ファームで登板する予定?
「次1軍で投げるということは考えていないです」
2軍戦で育成投手が多く登板している。競争をどのように見ているか。
「純粋に支配下で投げられる投手が少なくなっている。これは本当に僕の責任でもありますし、そういう状況を生んでしまったので。その中でも、育成の選手たちが今まで以上にチャンスをもらえているとは思いますね。今がチャンスだと思って、『絶対に自分が次の支配下を掴むんだ』という気持ちでやってほしいし、僕たちもそういう目で見ています」
藤原大翔投手、アルメンタ投手が支配下となって、育成の中でも新たな競争になっている。
「そうですね。次の競争になっていると思いますし、まだ枠は残されているわけなので。絶対に自分が取るんだと思いながら、過ごしていてほしいですね」
交流戦に入ってから、投手陣の状態が良くなっている印象。
「一番は中継ぎ陣が本来の力を発揮し始めた。それが安定感が出てきた要因かなと思います。後ろが計算できると、先発も『この回までにこれくらいのピッチングができれば』と逆算ができるので」
個別に要因があるとは思うが、全体的に底上げできている要因は。
「特定はできないですね。僕の中で心当たりは何点かありますけど、種明かしはしないです」
2日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)では、大津投手がプロ入り初完封。
「本人もかなり自信になったと思いますし、すごくよかったです。自分の中でも『これくらいはできるんだ』という成功体験を積めた。非常に大きい出来事だったと思います。中継ぎに頼る状況だと絶対にしんどくなるので、これからは先発が1イニングでも長く。そこが課題になってくると思います。先週はビジターだったので、どうしてもビハインドだと代打が出てしまうこともあった。中継ぎ陣には『こういう状況になるからね、今週は登板が増えるからね』というのは話していたので。しっかり対応してくれて、すごく頼もしかったです。先発陣も、ここからもう1段階上げられるようにサポートしていきたいですね」
スチュワート投手の状態は。
「いい状態になりつつあるなとは思います」
言える範囲で、どこに要因を感じる?
「前半よりもメカニクスが少し良くなってきた。球の質も良くなったと思うし、それがどのくらい再現性を高くして出していけるか。そういう意味でも徐々に上がってきていると思うし、前々回よりも前回の方が良かったので。今回さらに上がってほしいです」
投手運用において、倉野コーチが今、心掛けていることは。
「今年と去年で特に変えてはいないですけどね。疲弊してしまって、長い期間不調に陥らないように(というのはある)。もちろん頑張ってもらう試合はあるんですけど、極力いいパフォーマンスが続くように、コンディションにも注意をしながら、日々コミュニケーションを取っています。トレーナーや本人と話をしながら、状態を把握することですね。いい状態をいかに続けられるか。シンプルにそれだけをずっと繰り返しています」
そういった意味では、木村光投手にも乗り越えて欲しいところ。
「光は、本人にも話したんですけど、1年目みたいなものなんですよ。1軍で、フルで活躍するというのは。『当然、いい時もあれば良くない時もある』と。本人の性格的にも、良くない時にどうしてもフォーカスしてしまいがちなので。そこはあんまり、フォーカスしないでいいから。それぞれ“波”は絶対にあるんですけど、それをなくそうとするのではなくて、いかに小さくできるか。これはもう経験だと思っています。松本(裕樹)だって、杉山(一樹)だって中継ぎ1年目で成績を残したわけじゃないわけですから。みんなが通る道なので、経験しながら乗り越えていってもらいたいし、本人にもそういう話はしています」
大関投手は5月29日の広島戦では完封勝利を挙げたが、DeNA戦は8失点を喫した。状態をどのように見ているか。
「球の質は、ちょっと悪い方に戻ってしまっていました。本人にも話はしましたけど、広島戦のような状態であればあの(DeNA戦のような)結果は絶対なかったかなとは思います。それが続かなかったというのは課題というか、乗り越えていくところかなとは思います」

(竹村岳 / Gaku Takemura)