栗原陵矢、開幕から続く絶好調の理由 “上昇カーブ”を描くための「たった1つの意識」

中日戦で2安打3打点…チームの全打点を叩き出す
全得点を1人で叩き出した。2日にバンテリンドームで行われた中日との交流戦。3-0で勝利したこの一戦で、2安打3打点と“打の主役”となったのが、「4番・三塁」で出場した栗原陵矢内野手だった。
両チーム無得点で迎えた3回2死一、三塁で先制の適時二塁打を放つと、圧巻だったのは5回の第3打席だ。1死二、三塁のチャンスで打席に入った近藤健介外野手は見逃し三振。2死となって立った打席で中日先発マラーの初球のカーブを見事に捉えた。打球は左中間フェンスを直撃する三塁打。2人の走者を招き入れて、追加点を奪った。
この一打に驚いたのは、他でもない小久保裕紀監督だ。試合後、指揮官は「三塁打が大きかったですね。まともに勝負してくれないかな、というところでの初球だったんでね」と目を細めた。一塁は空いていた。次打者が柳田悠岐外野手とはいえ、ここまでパ・リーグで打撃2冠との勝負を中日バッテリーが避けてくる可能性もあった。
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この先で分かる3つのこと
・栗原が開幕直前の試行錯誤から掴んだ好感触の正体
・大津の完全投球が続く中、三塁で抱いていた本音
「ずっと開幕からそれだけをやっているっていうところがある」
開幕から2か月が経っても、好調は続いている。ここまで16本塁打、44打点はともに両リーグトップ。打率.282はパ・リーグで9位だが、長打率.594、OPS.935はリーグ1位を走っており、今年のホークス打線の牽引役になっている。
開幕前は危機的状況にあった。キャンプからオープン戦にかけて打撃の状態は上向かず、打率は1割台に低迷。開幕スタメン落ちの危機に晒され、首脳陣の間でも議論になったほど。ところが、どうだ。3月27日の日本ハムとの開幕戦。いきなり今季初打席で2ランを放つなど2安打を放つと、開幕6試合で打率.429と暴れまくった。
3・4月を打率.277、5本塁打15打点でスタートすると、5月は月間11本塁打。6月もいきなり2安打3打点の活躍だった。一体、栗原の身になにが起こったのか。栗原はその要因について、こう口にする。
「今年意識しているのは、もう1つだけです。ずっと開幕からそれだけをやっているっていうところがあるので。そこはどんなピッチャーが来てもぶらさずに、と思っています」
意識する“1つだけ”のこととは――。明かされたのは、シンプルであり、奥深い言葉だった。
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この先で分かる3つのこと
・栗原が開幕直前の試行錯誤から掴んだ好感触の正体
・大津の完全投球が続く中、三塁で抱いていた本音
「試合後に大津に『ありがとう』って言いました」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)