9回2死からのサヨナラ勝利 指揮官が勝因に挙げた…野村勇の盗塁「よくスチールした」

  • 記者:飯田航平
    2026.05.08
  • 1軍
小久保裕紀監督とサヨナラ打を放った谷川原健太【写真:栗木一考】
小久保裕紀監督とサヨナラ打を放った谷川原健太【写真:栗木一考】

途中出場の谷川原が殊勲のサヨナラ打

ソフトバンクは8日、みずほPayPayドームで行われたロッテ戦に6-5でサヨナラ勝ちを収めた。先発の上沢直之投手は5回まで7安打を浴びながらも粘りの投球を見せたが、6回に4安打を集中され逆転を許して降板。2番手のダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は無死二、三塁のピンチで登板したものの、ロッテ・藤原に適時打を許すなど、この回一挙5失点を喫した。

 一方の打線は3回、近藤健介外野手の8号2ランで先制。3点を追う6回には柳田悠岐外野手の犠飛で1点を返した。2点差で迎えた9回、先頭の栗原陵矢内野手が初球を捉える8号ソロを放ち1点差に詰め寄ると、なおも2死二塁から牧原大成内野手が左翼線に適時二塁打を放ち同点。最後は谷川原健太捕手が右翼線へ運び、今季初となるサヨナラ勝利を飾った。この日、取材に応じた小久保裕紀監督の主な一問一答は以下の通り。支配下登録された藤原大翔投手についても言及した。

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この先で分かる3つのこと

・6回も上沢を続投させた、指揮官の葛藤とは?
・サヨナラ打の谷川原か川瀬か。明かされた“選択肢”
・モイネロの復帰時期に指揮官が言及したこととは?
○試合前
藤原投手が支配下登録。
「誰に聞いても支配下に相応しいと。自分で掴んだ支配下だと思います」
キャンプから見てきて、藤原投手の良い所は?
「真っすぐは1年目に伸びて、そこからもどんどん伸びてきた。今はストライクを取ることにいっぱいいっぱいにならない。縦のカーブとチェンジアップでも。球が速い投手はいくらでもいる」
登板予定は?
「決まってますけど、今は話せない。1軍で投げさせるために支配下にしたので。今、(先発ローテの)6人中3人になって、(前田)悠伍が入って、彼が入った」
リバン・モイネロ投手がライブBPに登板。今後は?
「来週、筑後で投げてみて。1軍登板はそう遠くはない。次は3軍戦じゃないですかね。アルメンタも怪我から回復している」
モイネロ投手の現状をどのように見ている?
「一番心配したのはメカニックの部分。体作りができていないままWBCに行ってしまった。それを考えると急ピッチで進められる状態じゃなかった」
何試合くらい見てから判断するか?
「1日ということはないです」
交流戦までに投手陣の整備を進めたい。
「理想は。理想はそうですけど、揃わなかったら揃わなかったでまた考えます」
庄子雄大選手が良いアピールを続けている。
「きょうもスタメンです。しっかり結果を出している今がチャンス。スイングは遅いけど芯で捉えたら打球速度は出せる。『目指せ篠塚(和典)さん』と伝えたら、篠塚さんのこと知らんかったけど(笑)。低めの変化球の見極めも評価しています。数少ない打席でもできているので」
庄子選手がいることで足を使った攻撃ができるようになる。
「その通りです。周東(佑京)しかいないので。まあ野球はピッチャーなので。ピッチャーの整備が全てです」
徐若熙投手は2軍調整。
「若熙は球は悪くない。アプローチすることは決まっているので。これはちょっと変えた方が良いという部分があるので、いきなり変わるかもしれない。真っすぐの出力が出ないわけではないので、打者の反応が変わるかもしれない」
杉山一樹投手が合流。
「後ろは厚くなりましたよ。上茶谷(大河)もいますしね」
死球を受けていた柳田悠岐選手の状態は?
「大丈夫でしょう」
6日の西武戦では山川穂高選手が9回にタイムリー。1本出たことで変わるか?
「変わってもらいたいですけどね。この前は2回で(試合が決まってしまった)。それ以降はちょっと。それでも最後まで立たせようと」
山川選手の取り組みについてはどう見ている?
「バットの出だしの軌道なので。今やっている形で良いと思う。それがゲームにつながると思う。去年は結果が出ていないから色々試していたけど、変数(フォームにおいて変えるポイント)は少なくするように伝えた。2つ一緒に変えるとどっちが良いのかわからないので」
ピンクリボンの取り組み。鳥越裕介さんから始まった。
「(中村)晃がそういう意思を引き継いでやってますね。球界全体にも広まっている感じもあります」
○試合後
9回、3点を取って見事な逆転サヨナラ勝ち。
「相手チームのクローザーからでしたからね。非常に厳しい展開だと思ってましたけどもね。栗原のホームランで1点差になった後、(野村)勇がツーアウトからよくスチールしましたね。あれが同点までいって、結果的にはサヨナラ勝ちにつながったと思います」
牧原大選手や谷川原選手ら、途中出場の選手たちが適時打を放った。
「牧原も状態は悪くないんですけどね、スタメンを2試合連続外れて、非常に悔しい思いをしていたと思いますけどね。やっぱり力があるところを、最後に見せてくれましたね」
先発の上沢投手の投球について。
「状態はあまり良くなかったと思いますね。実際5回で代えようかどうか迷っていたくらいなので。でも、ここまで引っ張ってきた上沢なので、0点で抑えている限りはいかせようということでいかせたんですけどね。また来週に期待したいです」
杉山投手が久しぶりの1軍登板。
「ランナーは出しましたけどね。それでも0点で帰ってくることが一番大事なのでね。思ったよりは早めに戻ってこられてよかったですね」
サヨナラ勝ちで3連戦の初戦を取った。明日に向けて。
「なんかこう乗りきれない戦いが続いているんですけどね。きょうの試合をきっかけにしたいなというのが率直な思いですね」
昨シーズン,川瀬晃選手のサヨナラ打の試合のように、きっかけになる試合。
「去年の状況とは違いますけどね。なかなか勝ったり負けたりで、なんとか貯金を作る戦いに持っていきたい。大きい勝ちだと思います」
野村選手がよく盗塁を決めた。
「細かく戦術は言えないけど、よくスタートを切ってくれた」
杉山投手はビハインドで登板。9回を投げるためには、また信頼を積み重ねるしかない。
「そういうことですね」
谷川原選手がサヨナラ打。
「同点になったら谷川原、ビハインドだったら(川瀬)晃だった」
栗原選手の本塁打も大きかった。
「あれでいけるという雰囲気になった。ファウルのスイングも良い。きょうは4番でしたからね」
相手の佐藤都選手は今後も警戒。
「あの場面で、ヘルナンデスも考えた。でもここまで引っ張ってきている上沢なのでね。0点で交代とはならなかった」

(飯田航平 / Kohei Iida)