木村光、渾身のガッツポーズ 8年前から続く“因縁”…3球に込めた執念と敬意「あいつにだけは」

  • 記者:飯田航平
    2026.05.01
  • 1軍
ピンチを切り抜けガッツポーズを見せた木村光【写真:栗木一考】
ピンチを切り抜けガッツポーズを見せた木村光【写真:栗木一考】

試合を決めた8回のゲッツー…直後に見せた静かな品格

「絶対に、あいつにだけは打たせたくない」。マウンドに上がる前から、対戦する打者が誰なのかは分かっていた。渾身のガッツポーズは、ただピンチを凌いだ喜びからだけではない。心の奥底にある“意地”が木村光投手の拳を自然と握らせた。

 4月28日に京セラドームで行われたオリックス戦。3点をリードしながらも、8回1死満塁というこの試合最大のピンチで出番がやってきた。本塁打を浴びれば、逆転を許してしまう状況で対峙したのは、高校時代からの宿敵・太田椋。内角低めを鋭くえぐるツーシームで追い込み、最後は低めのスプリットで「4-6-3」の併殺打に仕留めた。

 その瞬間、右腕が見せたのは全身の力を込めたガッツポーズだった。「相手が誰でも、多分あんな感じになっていたとは思いますけど」。そう照れ笑いを浮かべるが、驚かされたのはその直後の行動だ。激しい昂ぶりの余韻が残っているはずのその手で、木村光は地面に転がっていた太田のバットを拾い上げた――。

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この先で分かる3つのこと

・宿敵を前にマウンドで誓った「あいつには絶対打たれへん」
・わずか3球での併殺劇…2球目の反応で確信した勝負
・敵のバットを拾った「無意識の行動」の裏に隠された意外な本音
ガッツポーズの直後、バットを拾い上げる木村光【写真:栗木一考】
ガッツポーズの直後、バットを拾い上げる木村光【写真:栗木一考】

“自然に”拾い上げたバット「そこにあったので」

(飯田航平 / Kohei Iida)