藤原大翔は6回1失点…最速は155キロを計測
ソフトバンクの2軍は29日、ファーム・リーグのロッテ戦(タマスタ筑後)を2-2で引き分けた。先発した藤原大翔投手は6回を投げ2安打1失点。8三振を奪う好投を見せた。2番手の大山凌投手は2回1失点。3番手の津嘉山憲志郎投手は高卒2年目で2軍戦初登板を果たし、1回無失点に抑えた。
打線は初回1死一塁で廣瀬隆太内野手が右中間を破る先制の適時二塁打をマーク。1点を追う7回には藤田悠太郎捕手が2軍では初となるソロアーチを放ち、同点に追いついた。
試合後、取材に応じた斉藤和巳2軍監督の一問一答は以下の通り。3年目のシーズンを過ごしている藤原の投球について「大成長」と絶賛。同じく3年目の藤田悠に求めた「どっしり感」の真意とは?
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この先で分かる3つのこと
藤原大翔、指揮官が認めた「大成長」の理由
藤田悠太郎に求めたいさらなる「どっしり感」
津嘉山憲志郎がマウンドで言い放った驚愕の“一言”
藤原投手の投球は。
「向こうも1軍レベルのバッターだったからね。その中で、よく抑えていた」
岡選手や高部選手と、1軍経験が豊富なプレーヤーがスタメンに並んでいた。
「初回、2回くらいは真っすぐで押し続けながら、3回、4回は変化球も交えながら。去年と比べると、ストライク率が明らかに上がっている。これは真っすぐもそうやし、他の変化球も。そこら辺が少しずつ本人の中でも自信になっていると思うし、“ピッチング”ができているよね。少しずつね」
普段からさまざまな数値を見ているからこそ、変化も感じられる。
「自滅するようなイメージというか、雰囲気が(なくなってきた)。ゼロではないけれどもね。4軍、3軍と彼を見てきた中で、ボールが先行したり、あまり上手く投げ切れない時はそのままズルズルいってしまう。去年まではそうやったけど、今年に関してはボールが先行してもまた立て直しているし、しっかり踏ん張れるようにはなってきた。大成長」
その踏ん張る力はどうやってついた?
「何やろね。上沢(直之と自主トレした)効果じゃない? そこでいろんなものを学んできたと思うし。これは何回も言っているけど、本人がそこ(上沢の自主トレ)に行きたいと、覚悟を持てた。いろんなことを学んで、少しずつ習得していって、それが俺の中ではめちゃくちゃ大成長した部分かな。スタートやったからね。キャンプからずっとこういうピッチングが継続できているから、そこは本人の力です」
「1軍だったら」という視点で、きょうの藤原投手の投球を見ても、十分だと言える内容だった。
「簡単にはいかへんかもしれんし、どうなるかも分からんけど。ただ3桁の背番号を背負ってる以上はそのチャンス(1軍登板)はないので。まあ十分、そこに割って入れる準備は着々とできている感じはある。ここから先は、もうみんなが見たいんじゃない?」
きょうはそう思わせるだけのピッチングだった。
「本人もそうかもしれんけど、俺らも待っているぐらいや」
4回無死二、三塁のピンチでも、集中力を切らさずに変化球を低めに集めていた。
「だから心配が少しずつ減っていっている。なんか去年までやったら『ああ、きょうはこんな感じでいくんか』という感じが続いたけど。表現がおかしいかもしれんけど、そんなに心配することなく見られている登板が多いね」
打撃面の成長については。
「上のレベルになると、なかなか急激に成長というか、力をつけるのは少しずつ難しくなってくる。本人も悩みながらやっていると思うし。打つだけじゃないからね。守りにしても、まだまだどっしり感は欲しいよね。経験をさせるのもこっちの仕事なので。そこでいろいろ学んでもらえばいい」
9回に津嘉山投手が登板。しっかりとゼロを並べた。
「この展開の9回ってなかなかやけど、いろいろこっちも事情があった中で、ピッチングコーチが『どうですか?』と。性格的なところも加味して。あいつは多分どこで投げさせても変わらへんというか。安田にフォアボールを出して、1回マウンドにピッチングコーチが行った時かな。そこでも『カウントが悪くなったので自分で歩かせました』と言っていたらしい。こっちの見立てと同じように投げているよね」
津嘉山投手はタイプ的にリリーフ?
「どうなんやろね。人の可能性は、どこにあるかわからへんからね。よくみんな『先発タイプ』『リリーフタイプ』とかって言うけど、何をもってそれを言うのか、いまだにわかっていない。個人的には別に、みんな先発を1回やってもいいんちゃうか、とか思ったりもしている(笑)。誰しもわからへんよ。諸々のデータを見て、『あ、こういうタイプが先発、こういうタイプがリリーフ』という傾向が、何か出ているならわかりやすいけど」
選手の可能性を常に探る。
「『わからん』と言うたら立場的にはアカンのかもしれんけど。人の可能性はどこにあるかわからん。個人的には、常に決めつけたくはないね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)