快挙を逃しても上沢直之が笑顔だった理由 思い返す183日前…労いから感謝へと変わった“拍手の意味”

  • 記者:竹村岳
    2026.04.19
  • 1軍
9回1死に安打を許し降板する上沢直之【写真:栗木一考】
9回1死に安打を許し降板する上沢直之【写真:栗木一考】

降板時に浴びた大きな拍手…記憶を辿った183日前

 9回1死、この日の初ヒットを許した右腕は笑みを浮かべた。本拠地は大きな拍手に包まれる。その意味合いは、半年前とは全く違っていた。上沢直之投手が見せた134球の熱投。ファンの心により深く、その存在が刻まれた一戦となった。

 立ち上がりから抜群の内容だった。2回と7回には味方の失策で走者を背負ったが、後続を打ち取りゼロを並べた。川瀬晃内野手には2度のファインプレーが飛び出し「晃の好プレーが続いた時に、きょうは“そういう日”なのかなと思いました。試合展開的にも大きかったので、感謝しています」。アウトを重ねていくたびに、快挙への期待が高まっていく。結果的には9回、西川の安打に阻まれたが、エースと呼ぶにふさわしいピッチングだった。

 小久保裕紀監督が投手交代を告げ、マウンドから一塁ベンチに歩いていく。何度も経験した瞬間だが、快投の後に聞こえた拍手は格別だった。時を遡ること、183日前――。耳に残る音が今も忘れられない。ホークスファンをもっと笑顔にしたいと誓った日だった。

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この先で分かる3つのこと

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(竹村岳 / Gaku Takemura)