試合前には大竹風雅が支配下登録「位置付けは上だった」
ソフトバンクは18日、オリックス戦(みずほPayPayドーム)に7-0で勝利した。先発の上沢直之投手は、9回1死までヒットを許さない完璧なピッチング。8回1/3を投げて無失点で、2勝目を手に入れた。2番手には尾形崇斗投手が登板し、試合を締め括った。打線は初回2死満塁から柳町達外野手が2点左前打を放ち先制。7回に柳田悠岐外野手、山川穂高内野手、川瀬晃内野手らの適時打で5点を追加し、ダメ押しに成功した。
この日、取材に応じた小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。戦線離脱中の杉山一樹投手と交わした会話、不振の野村勇内野手に送った助言など、内容は多岐に渡った。一問一答は以下の通り。
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続きの内容は
「本当は代えたかった」指揮官を悩ませた“1安打”の継投策
上沢直之が漏らした意外な本音…エースに宿る確かな信頼
離脱中の杉山一樹にも言及…不振の野村勇にかけた言葉は?
●試合前
大竹投手が支配下登録された。
「開幕前にもチャンスはあったんですけど、そこでは結果で見せられなかったので」
ファームでも状態がいい?
「状態というよりは、ブルペンで投げられる投手がいなくなってきたので。だけどファームでの位置付けは上だったし、元々は支配下で入ってきた選手。取り組みもよかったので。きょうは鈴木豪太が投げられないし、大野(稼頭央)は抹消ですから」
複数イニングを任せたい。
「今それができるのが尾形(崇斗)だけ。上茶谷は勝ちパターンに入ってきている。ビハインドの場面では使いたくないような存在になってきています」
あらためて大竹投手の魅力は。
「ストレートが上がってきましたね。でも、斉藤(和巳2軍)監督のコメントは気になりました。あれだけ真っすぐが良くても、スパッと帰ってこられない。まあ、ある程度はパワーでいける投手かなと」
徐若熙(シュー・ルオシー)投手も登録抹消?
「抹消ですけど、それは元々の予定です。きのうビシッと抑えていたとしても、こっちのプランでそうしていました」
抹消中は基礎的なことに取り組んでもらう?
「基礎というよりは、S&Cも入れて強化メニューを組んでもらう予定です」
津森宥紀投手が1軍昇格。
「さすがに開幕前の時よりは良くなってきましたね。ストレートで押し込める投手だったのに、それが見られなかったので。映像でも見ていましたけど、(最近の状態は)良かったと思いますよ」
杉山一樹投手がみずほPayPayドームを訪れていた。話はした?
「話しましたよ。すぐ謝罪の電話が来ました。怪我の次の日かな。思ったより手は動いていましたよ。抜糸がまだなので、それができないと汗をかけない。抜糸ができたら全部(の動きが)できるので」
野村勇選手と言葉を交わしていた。
「これは誰しもがそうなんですけど、打てなくなると軸足に乗っている時間が短くなってくる。『どこが一番悪いと思うポイントや?』という話をしました。『そこが一番と思うなら、2つも3つも一気に変えたらあかんよ』と。みんなそうだけど、どうしてもボールを見にいって、軸足の時間が短いまま打ちにいってしまうので」
オリックスの印象は。
「日本ハムに匹敵する打線だと思っていたんですけど、その通りですね。昨日がああいう結果だったからじゃなくて、個々の能力が高いというのは僕らとしても思っていたので。やっぱり強力な打線だなと思います」
支配下の枠が1つ埋まり、64人となった。今後はどのように使っていきたい?
「現場から(戦力が)必要だということはもちろんありますけど、あとはフロントがどうやって有効利用するか」
大竹投手の昇格も、その延長?
「昨日倉野(信次)コーチと話をしました。ブルペンが球数的にもう投げられない状態だったので」
支配下に昇格させるにあたって、城島健司CBOの意見も反映されている?
「最後は(期限を迎える)7月末じゃないですか。それまでに必要と(現場が判断する)いうこともありますけど、今のところその話はしていないです」
鈴木豪投手は明日のゲームでも使わない?
「使わないです。あの状態で無理くり(3イニング)行ってもらったので。使わないで済んだ投手もいましたし、それも長い目で見たらチームに貢献しているということなので」
川村友斗選手、庄子雄大選手、イヒネ・イツア選手が親子ゲームに出場した。
「一昨年から僕の方針でなくしてはいたんですけど、コーチにも『必要なら行ってこい』と。あとは斉藤監督にもお願いの連絡はしました」
柳田選手の状態について。
「まだ2試合(続けては)守らせられない。きょうは近藤がDHです」
首の状態も影響している?
「構造的な問題なので、そもそも治っていない。今は症状が出ていないので、その期間をどれだけ長くできるかも僕たちの仕事です。守っていてもカットマンまで投げろとは言っているので。試合になると100%で動く子ですし、ストップをかけられないですから」
快挙目前も小久保監督は「複雑な気持ちでした」
〇試合後
なんと言っても先発・上沢投手の投球。
「かなり複雑な心境でね。来週、中6日の予定も来ているんで、本当は代えたかったんですけど。ヒットを打たれるまでと彼も行くということだったんで。まあでも、あそこまできたら見届けたかったんですけど。非常に複雑な思いでした」
降板された後には、上沢投手と何か会話は?
「『今までやったことあるの?』と聞いて。『ありません』と言っていた。まあでも、『早く打たれないかなと思ってました』とも言っていたので。本当に、お疲れ様です」
先制打は柳町選手。久しぶりの安打が貴重な一打に。
「九里の立ち上がりを上手く攻めながら、本当にミーティング通りのいいバッティングをしてくれた。あれ上沢もだいぶ楽に投げられたと思いますし。きょうのポイントはもう柳田のヒットです。あの回にああやって点が入っていなければ、あの大チャンスで入っていなければ、上沢もあんなスイスイ行くことができなかったと思う。本当に柳田がよく打ちました」
7回には適時打が4本。その後の一打についても詳しくお聞きしたい。
スタメン起用した川瀬選手も、攻守ではつらつとしたプレーを見せた。
「彼のバッティングというより、守備でファインプレーが2つあったんで。あれが、普通にヒットになっていれば、上沢もあんなドキドキしなかったんでしょうけど。そういうところでも存在感を示しました」
近藤選手が死球を受けて途中交代。
「骨には異常ないだろうというところで。病院に行く予定はないです。ただ、打撲でちょっと当たった場所が場所なんでね。明日の状態を見てから判断したい」
カード勝ち越しに向けて。
「もちろん、今週は負け越しているので。明日は勝てば3勝3敗なんで。あの、しっかり明日も勝ち切りたいですね」
監督の中では、きょうは100球前後をめどに考えていた?
「110とかでもいける子ですけど、(これくらいの球数になるとは)全然考えていなかったです」
マウンドに歩んで行った時は複雑な気持ち。
「あそこまでいったら見たかったですけどね、球数はかなりいっていたので」
きょう良かった点は。
「全部よくないと、ヒットは出るでしょう。初歩的なエラーがあっても足を引っ張られることなく、崩れることなく投げてくれた。シーモアのところもセンターフライに抑えて、野手の信頼を得られる頼もしいピッチングでした」
昨年から頼もしさが増す。
「去年の7月以降からくらいですかね。今の姿になりましたね。今年のホークスの、本当の軸として回ってもらう投手になりました」
2点差のままでも、続投するつもりだった?
「ノーヒットならいかせるつもりでした。コーチと本人が話をして、いってもらうことになっていたので」
近藤選手は肘?
「詳しくは聞いていないですけど、骨は大丈夫ということで」
(竹村岳 / Gaku Takemura)