前田悠伍が好投も…露呈した“クイックの壁” 斉藤和巳2軍監督「変化を本人の中でも感じていない」

  • 記者:飯田航平
    2026.04.17
  • 2軍
斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】
斉藤和巳2軍監督【写真:竹村岳】

宮里優吾が今季初登板…1回2/3を無失点

 ソフトバンクの2軍は17日、ファーム・リーグのオリックス戦(タマスタ筑後)に0-1で敗れた。先発の前田悠伍投手は5回1/3を投げ、被安打2、6奪三振。本塁打による1失点だった。その後は、今季初登板の育成・宮里優吾投手が登板し、1回2/3を無失点。木村大成投手と大竹風雅投手も無失点の好投を見せた。

 打線では石塚綜一郎捕手が二塁打を含む3安打の活躍。石見颯真内野手も二塁打を放ったが、打線が繋がらず無得点に終わった。試合後に取材対応した斉藤和巳2軍監督の主なコメントは以下のとおり。

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続きの内容は

前田悠伍の課題克服へ。指揮官が課した「全投球クイック」の真意
斉藤和巳監督が大竹風雅を「厳しい場面」で起用し続ける真の理由
3安打と覚醒した石塚。遠征を外れ「特化期間」で掴んだ進化の鍵
前田悠投手の投球について。
「ずっと課題のクイックというところ。それは本人もわかっているので。ランナーがいない時はだいぶ出力を上げられるようになってきたので」
ランナーいない時は、最速で149キロ。
「そこはもう出るのが、去年くらいからわかってきているので。あとはランナーが出てからどうかというのは、こっちも話していて。出力が落ちるという言い方が、一番わかりやすいかもしれないけど。そのあたりのフォーム的な部分も含めてというところ」
2-1から直球を本塁打にされた。打者有利のカウントでの投球も課題になるか?
「それを言うと結果論になってしまうのでね。どういう意図を持って投げたのか、意図したところに投げられたのかどうか。これはベンチからは少しわかりにくいところもあるけど、インサイド気味のボールで、コース的には悪くはない感じはしているけど」
順調にいけば来週の由宇で登板する?
「確かそうね」
5回1/3、86球で交代した理由は?
「球数。予定よりも投げてくれているので。あそこを投げ切って欲しかったというのは一番ですね」
あまりランナーが出ない中で、クイックの課題と向き合うシチュエーションがなかった?
「だから最後の2イニングは、全部クイックで投げるようにという話をコーチがしてくれたので。結果よりも、課題をどれだけ克服していけるか。それはトライしていかないと、中々見えてこない。トライはずっとし続けているけど、中々変化を本人の中でも感じていない。色々と考えながらやっているとは思うけど。そこよね」
2番手の宮里優吾投手が1回2/3を1安打無失点に抑えた。ランナーを出しながらも回跨ぎで抑えた。もう少し出力が出る印象だが。
「良い時を見ているからね。きょうの練習前にも少し話をして。本人の感覚と投球フォームも含め、こちらも映像を見返していたので確認をして。本人も少し気付いていることもあるので。そこを意識しながらどうしていけるかというところですね」
首脳陣と意見をすり合わせて、テーマを持って臨んだ登板だった。
「すり合わせたというか、こっちのイメージと本人の感覚を聞いて。投球フォームのところも含めてね。無意識にそうなってしまっているところがあるのと、自分が思っているところで一致した部分が1つあったので。こっちが気になる部分は1つじゃないけどね(笑)。でも、一致したところがあったことは大事やね」
大竹風雅投手は無失点に抑えたが、安打を2本許した。
「ボール自体は悪くないんだけどね。なんだろうね……。能力的にはもう少しピシャっと抑えてくれる試合があってもいいかなと思ったりもするし。こちらも厳しい場面で結構使っているので、それは本人にも伝えている。抑えたからOKということではなくてね。1軍ではそれでいいので。でも下(2軍)で投げている間は、結果ではなくて、内容にもこだわっていかないといけない。きょうの投球、今までの投球を本人がどう受け止めているのかが大事。そこはコーチも話してくれているしね。タイミングがあったらそれは本人に聞いてみたい」
厳しい場面で起用するのは期待の表れ?
「もちろん。我々だけではなくて、球団をあげて期待している選手の1人なので。だからこそ、ああいう厳しい場面で投げさせないといけない。上(1軍)に行ったら、もっと厳しい状況だったり、緊張感の中で自分のパフォーマンスをどれだけできるかをやり続けないといけない」
石塚綜一郎選手が3安打。
「1週間、遠征に行かずに特化期間を作って。その中で本人も色々と周りの人の協力を得ながらやってきた時間があるので。チームに合流して、この結果に結びついたのは本人の自信になると思う。良いスタートがまた切れたかなと。これを継続すること。結果だけではなく、その感覚をどれだけ維持できるかが大事になってくるかな」
ホセ・オスーナ選手が3三振。
「ボールの見極めもそうだけど、甘い球を一発で仕留める(のが課題)。これはもう彼だけではなくて、みんなに共通することだけど。彼の場合は打ちたいという気持ちが少し強すぎるのか、どうしても低めの変化球が見逃せない。ボール球を振ってしまうことで自分の不利な状況を作ってしまっているので。これはずっと彼の課題でもあるし、そのあたりはフラストレーションが溜まっていると思うけど。克服しないと前には進めないので」
高橋隆慶選手は2打席連続三振のあとに四球、安打と試合の中で修正していた。
「彼に関しては、これだけ毎日試合に出続けるのは今までなかったので。これはどの選手もそうなんだけど、その中で疲労やプレッシャーを感じながらやることは誰しも通るところなので。きょうはちょうど、高橋には話をしたところで。これはどの選手も通っていることなので。1年目から上手くいっている選手であっても、2年先、3年先で絶対通る場所なので。その時にコンディションを作っていけるか、技術を落さずに、どれだけ調子を戻していけるかが大事なので。これはもう経験として必ず必要なので。彼は色々なことを発見、発見でいいと思います」

(飯田航平 / Kohei Iida)

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