上沢直之が「たまたまスギの日じゃなかった」 かすかに浮かべた“笑顔″…示したエースの品格

  • 記者:飯田航平
    2026.04.04
  • 1軍
8回2死満塁で三振を奪った上沢直之【写真:栗木一考】
8回2死満塁で三振を奪った上沢直之【写真:栗木一考】

「スギの日じゃなかった」に込められたエースの思い

 仲間から信頼される投手の振る舞いとは、こういうものなのだろう。ZOZOマリンスタジアムで行われた3日のロッテ戦。先発の上沢直之投手は8回無失点、9奪三振の快投を見せた。小久保裕紀監督も「本当に素晴らしい」と右腕の熱投を称えた。

 だが、試合はまさかの結末を迎える。2点リードの9回、上沢の後を継いだ守護神・杉山一樹投手が1点を返され、なおも2死二、三塁のピンチ。ここで藤原に逆転サヨナラとなる2点二塁打を浴びた。これまでセーブシチュエーションでの失敗がなかった杉山は、マウンド上で立ちすくむしかなかった。

 試合後、報道陣に囲まれた上沢の口数は決して多くなかった。「やれることはできたかなと思います」。チームの敗戦を自分事として受け止めているようだった。そんな上沢に「杉山投手に何か声をかけたのか」と尋ねると、右腕は“笑顔”を浮かべ、こう語った。

味方の好守に帽子を取る上沢【写真:栗木一考】
味方の好守に帽子を取る上沢【写真:栗木一考】

勝ち星消滅も…上沢が示した「仲間への敬意」

(飯田航平 / Kohei Iida)