一球で変わる“天国と地獄” 長水啓眞が堪えた涙…2度の挫折「俺が泣いていいんか?」

  • 記者:竹村岳
    2026.04.03
  • 1軍

高卒3年目の長水啓眞…奥村政稔コーチが語る成長の足跡

 ホークスの将来を担う育成選手に焦点を当てた新コーナー「未来の推し鷹」。今回は長水啓眞(ながみず・けいしん)投手の登場です。泣くに泣けなかった痛恨の一打、そして「家族の前で浴びたグランドスラム」……。“一球の怖さ”を知った2度の経験が、左腕を成長させました。

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 白球は無情にも左翼フェンスを超えていった。脳裏に焼き付いて離れない一球。“プロ初失点”は、家族の前で浴びた満塁弾だった。待っていたのは厳しい言葉だった。「なんとなく投げんな」――。かつて“のんびり屋”だった少年はなぜ、変貌を遂げることができたのか。天国と地獄がたった一瞬で入れ替わる野球の残酷さを知る3年目左腕の足跡に迫った。

 京都府舞鶴市出身。日本海が見える小さな街で、小学3年から兄の影響で野球を始めた。京都国際高では2年時に甲子園出場を果たしたが、自身はベンチに入ることができなかった。最上級生となった2年秋以降も、主に背負っていた背番号は11番。「あまり投げていないので、覚えていないですね」。長水は苦笑いで3年間を振り返る。

 2023年育成ドラフト8位でホークスのユニホームに袖を通した。前田悠伍投手、藤田悠太郎捕手らとは同学年だ。入団時から長水をよく知る奥村政稔2軍投手コーチは、その人柄について「とんでもなくアホですよ。厳しく怒ったことも何回もあります」と笑い飛ばす。そんな奥村コーチの口から明かされたのは、左腕が2年前に浴びた満塁弾の真相だった。

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この先で分かる3つのこと

家族の前で満塁弾の地獄。長水啓眞が刻んだ「一球で変わる人生」
奥村コーチが明かす“教育”の日々。130キロ台の少年が150キロへ
「一球で天国か地獄か」高校時代のサヨナラ負けから繋がる支配下への道

試合後のミーティングで告げられた「なんとなく投げんな」

高校時代に浴びた逆転サヨナラ打「あれは“地獄”でした」

(竹村岳 / Gaku Takemura)