野村勇が今宮健太に挑んだ5か月 痛感した“方針”を変える難しさ…開幕ベンチに漏らした本音

  • 記者:竹村岳
    2026.03.28
  • 1軍
開幕戦の試合前練習、今宮健太とノックを受ける野村勇【写真:栗木一考】
開幕戦の試合前練習、今宮健太とノックを受ける野村勇【写真:栗木一考】

目標に掲げてきた開幕スタメンを掴めず「悔しいです」

 決勝点を演出した29歳に笑顔はなかった。大熱戦を終えた後、ポツリと本音を漏らした。「悔しいですね」。野村勇内野手にとって、開幕スタメンを奪うことは重要な目標だった。自らを突き動かしたのは苦しんだ2年間と、妥協なく過ごしたオフシーズン。闘ってきたのは、目には見えない“序列”、そして「今宮健太」という不動の存在だった。

 野球ファンが待ちに待った3月27日。みずほPayPayドームで行われた日本ハムとの開幕戦は、一瞬も目が離せないシーソーゲームとなった。野村に出番が来たのは、同点の8回無死。今宮健太内野手の代打として打席に立つと、古林の150キロを中前に弾き返した。「なんとか間に落ちてくれてよかったです」。その後、牧原大成内野手の犠飛で決勝のホームイン。開幕戦にふさわしい手に汗握る展開の中、持ち味であるバットとスピードを生かして勝利に貢献した。

 2025年はキャリアハイの12本塁打、18盗塁を記録。今オフには小久保裕紀監督から「健太と勝負」と告げられ、開幕スタメンを目標に掲げてここまでを過ごしてきた。今春のオープン戦でも打率.262、2本塁打とアピールしてみせたが、待っていたのはベンチスタート。悔しさを噛み締めながら戦況を見つめた。報道陣の前でもハッキリと思いを口にしたのは、今宮との競争に敗れたということを、誰よりも重く受け止めていた証だった。

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ベンチの最前でナインを出迎える野村勇【写真:栗木一考】
ベンチの最前でナインを出迎える野村勇【写真:栗木一考】

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(竹村岳 / Gaku Takemura)