木下勇人が絶望した「真っ白な右足」 緊急搬送の病室で聞こえた“声″…4時間超の大手術

  • 記者:竹村岳
    2026.03.27
  • 1軍

高卒2年目の19歳…俊足巧打の外野手

 将来のホークスを背負う育成選手に焦点を当てた新コーナー「未来の推し鷹」。今回は高卒2年目の木下勇人外野手の登場です。15歳で沖縄から千葉への野球留学を決断し、入学後1週間で陥った“ホームシック”。今も脳裏に焼き付いている、見慣れない天井。そして、昨年春に経験した「4時間半の大手術」――。19歳の壮絶な野球人生に深く迫りました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 全身麻酔の深い眠りから覚めたのは、日付が変わったばかりの午前0時30分だった。視界はぼんやりとしている。木下勇人外野手が真っ先に見たのは、白く太い包帯に包まれ、感覚さえ失った自らの右足だった。4時間超の大手術。19年で歩んできた壮絶な野球人生を紐解いた。

 2024年育成ドラフト11位でホークスに入団。昨年4月、2軍の練習試合で大怪我を負った。ファウルゾーンの飛球に対してスライディングキャッチを試みたが、右膝がフェンスに激突。シーズンを棒に振り、春以降はすべてリハビリ生活に費やした。非公式戦出場はわずか14試合。年が明け、今年の3月からようやく実戦復帰を果たした。

 故郷の沖縄については「安心できますし、僕の中では一番好きな場所です」と頬を緩める。千葉経大付高で青春の3年間を過ごしたが、なぜ15歳にして親元を離れ、関東への“野球留学”を決意したのか。ホームシックの向こうに見定めていたプロという目標。苦難を乗り越えて、木下の“今”がある。

会員になると続きをご覧いただけます

この先で分かる3つのこと

15歳で沖縄を離れた決断と「1週間のホームシック」
4時間の大手術…午前0時30分に目覚めた“白い足”
繰り返すリハビリの果てに。今も残る「スピードの不安」

高3夏も4回戦敗退「実感も沸かなかったです」

口にした不安…もう1度全力で走るために

(竹村岳 / Gaku Takemura)